皆様、お疲れ様です。今年の夜間スクーリングは「西洋美術」の授業を取りました。なかなか単位取得が進まない中で、何とか夜間スクーリングで前進しようと思い取れる授業の中で興味のあるものをチョイスしました!
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 西洋美術史 | |||
| 担当教員名 | |||
| 新倉 慎右 | |||
| 科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
| 科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
| キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | – |
| 設置年度 | 2022 | 授業コード | 52210 |
| 開講期間 | 10月4日(火)~12月27日(火) | 曜日・時間等 | 火曜日、18:20~20:05 |
授業科目の内容
西洋美術の歴史は、キリスト教と密接に結びついています。近代以前のほとんどの芸術作品は基本的に宗教に奉仕することを目的として制作されていたといってよいでしょう。現代の我々の目から見ると技術的な優劣があるように見えますが、特に古い時代のキリスト教芸術においては美しさよりも、信仰内容が過たず伝達されることを何よりも優先したことを忘れてはいけません。
一方で時代が下るに従い、宗教的内容を確保しながらも、造形の妙を求める風潮が生まれたのもまた確かです。のちに「芸術家」と呼ばれることになる人々は、この両者のバランスに苦心しながら、様々な作品を制作し、その積み重ねがルネサンスというひとつの結節点として歴史に名を残すことになるのです。
本講義ではこの点に注目し、まずロマネスクからルネサンスまでの美術の流れを概観します。さらに、そこで学んだ経過をたどって築き上げられたルネサンス芸術、特に彫刻に注目し、絵画との優劣論争(パラゴーネ)にも言及しながら、ルネサンスが理想とした芸術を探っていきます。
担当者は美術館で学芸員として勤務しており、また美術史の研究者でもある。研究で得た知見を用いるだけでなく、それを学芸員として広く美術を公開していく業務で培った、わかりやすく表現する能力をいかして、美術を解説する。
第1回講義内容
ロマネスク美術
第2回講義内容
ゴシック美術(1)
第3回講義内容
ゴシック美術(2)
第4回講義内容
ルネサンス美術(1)
第5回講義内容
ルネサンス美術(2)
第6回講義内容
ルネサンス美術(3)
第7回講義内容
ルネサンスの彫刻家:ドナテッロ
第8回講義内容
ルネサンスの彫刻家:ヴェロッキオ
第9回講義内容
ルネサンスの彫刻家:ミケランジェロ(1)
第10回講義内容
ルネサンスの彫刻家:ミケランジェロ(2)
第11回講義内容
ルネサンスの彫刻家:ミケランジェロ(3)
第12回講義内容
絵画と彫刻のパラゴーネ
その他の学習内容
・課題・レポート
成績評価方法
課題・レポートによって評価します。
テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。
都度資料をオンライン公開します。
参考文献
ジョルジョ・ヴァザーリ『ルネサンス画人伝』平川祐弘訳、白水社、1982年。
ジョルジョ・ヴァザーリ『ルネサンス彫刻家建築家列伝』森田義之訳、白水社、1989年。
ヴァレリオ・グアッツォーニ『彫刻家ミケランジェロ』森田義之、大宮伸介訳、岩波美術社、1992年。
佐々木英也監修『世界美術大全集 西洋編』全28巻、小学館、1992-2001年。
ホースト&アンソニー・ジャクソン『西洋美術の歴史』木村重信、藤田治彦訳、創元社、2001年。
ジェームズ・ホール著『西洋美術解読事典 絵画・彫刻における主題と象徴』高階秀爾監修、河出書房新社、2004年。
受講上の要望、または受講上の前提条件
西洋美術全体の流れやキリスト教について前もってさらっておくと、授業内容が理解しやすくなります。
講師の実務経験※実務家としての経験があり、その知見が授業に反映されている場合に、「あり」と表示されます
あり
授業を受けてみて
今回、私が満を持して受講したのが、以前からずっと興味のあった科目の夜間スクーリング 「西洋美術」 でした!
「西洋美術なんて難しそう…」「通信で独学できるかな…」と漠然と思っていた分野ですが、せっかくのスクーリングの機会だからこそ、専門の先生から直接学びたい!という思いが募り、受講を決意。結果から言うと…これが 大正解 でした!人気の講座なのか結構な大部屋で参加生徒数も多かったです。授業の内容は淡々と進めていくのですが、かなり内容としては濃い感じで面白いです。西洋美術に興味がある人間ならかなり刺さる内容だと思います。最終レポートがあるのですが、ある程度基礎知識取得、関連書籍の読み込みをしておけば対応ができます。講義は、大量のスライドを使って進められます。教科書やネットで画像を見るのとは全く違い、プロジェクターで大きく映し出された名作たちは、まるで目の前にあるかのような迫力。先生の解説を聞きながら作品を鑑賞することで、普段は見落としてしまう細部や、作品に込められた技法、そして画家の息遣いまでもが感じられるようでした。
「西洋美術」スクーリングで得られたもの
この「西洋美術」の夜間スクーリングを通して、私が得られたものは、単なる知識だけではありませんでした。
作品の見方が激変した! 以前は「きれいだな」「有名だから知ってる」という程度の認識だった作品が、先生の解説を聞いた後では、そこに隠された意味や歴史の重み、画家の意図などが読み取れるようになり、より深く鑑賞できるようになりました。美術館に行くのが、何倍も楽しくなることは確実です!
知的好奇心が爆発した! 壮大な西洋美術史の流れを追う中で、興味が次々と湧いてきました。「この時代の哲学は?」「あの技術の発展は美術にどう影響したの?」と、講義の内容からさらに様々な分野に興味が広がり、もっと深く学びたい!という探求心が燃え上がりました。
通信学習のモチベーションアップ! 先生の情熱的な講義、そして学友との交流は、一人でテキストと向き合う日々の学習に、新たな活力を与えてくれました。「この学びを、もっと深めたい」「せっかく慶應で学んでいるんだから、もっと頑張ろう」と、通信学習へのモチベーションが格段に上がりました。
※何とか合格して単位を頂きました!良かったです。
人気ブログランキング







コメント