【読書】アフター・ビットコイン 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者

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 こちらも久しぶりに読み直した一冊です。自分はCryptocurrency関連のビジネスもしているということもあって、結構、関連図書を読んだのですが日本語で具体的なブロックチェーン関連の取り組みについて、特に金融関連分野に関してこんなに詳しく書かれていたものがなかった記憶があります。非常にありがたかったです。

著者について

中島真志(なかじま・まさし)
 1958年生まれ。81年一橋大学法学部卒業。同年日本銀行入行。調査統計局、金融研究所、国際局、金融機構局、国際決済銀行(BIS)などを経て、麗澤大学経済学部教授。博士(経済学)。
単著に『外為決済とCLS銀行』、『SWIFTのすべて』、『入門 企業金融論』、共著に『決済システムのすべて』、『証券決済システムのすべて』、『金融読本』など。決済分野を代表する有識者として、金融庁や全銀ネットの審議会等にも数多く参加。
「BOOK著者紹介情報」

書籍概要

 ビットコインは「終わった」。ブロックチェーンは「これから本番」。日銀出身の決済システムの第一人者が、ビットコインの崩壊をいち早く予測。ゴールドマン・サックスから三菱東京UFJ銀行、そして各国の中央銀行が繰り広げる次なる覇権争いを鮮やかに描く。
出版社 新潮社(2017/10/27)
「BOOK」データベースより


ブロックチェーンという技術の可能性

 実はこの本を手にする以前に色んなブロックチェーンのプロジェクトのホワイトペーパーを読み漁っていたのです。特に興味を持って調べていたのが、金融機関分野です。殆どホワイトペーパーは英語なので、微妙に理解が及んでいない点が多かったので、この本に出合ったお陰で、色々と合致したというか理解が進んだといったところでしょうか。 

日銀出身者の中島氏が中央銀行の立場から暗号資産をどう捉えるかの観点が面白いです。語句の注釈も細かくあり、非常に読みやいのでお勧めです。世界の中央銀行の取組みの紹介やブロックチェーンによる各金融業務の前向きな変化がわかります。

 各プロジェクトの概要、特にアプローチポイントが解るのが良いです。2017年の書籍ではあるのですが、最近のCBDCの動きのヒントが非常に多く盛り込まれています。この書籍「アフター・ビットコイン2」が2020年6月に出版されています。読むしかないですね!

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