橘氏関連書籍は、ビジネスマンでかつ結構暇つぶしと実益を兼ねて読んでいる人が多いかも。私はこの書籍はKindleで購入しました。
内容的には、これまで色々とみんなが信じている、語られてきたような成功法則をエビデンスがあるかどうか心理学・行動科学分野の論文や著作やインタビューなどから検証したというものです。
例えばクラスの中の委員長的な、学校生活に問題の少ない優等生は学校を卒業して社会に出てから成功をすることが少ないが逆にクラスの中の個性的な素養を持つ人間はベンチャーなどの分野で成功することが多いがあります。これは米国ベンチャー学会あたりが、起業した人間の属性(例えば、研究職あがりか営業マンだったか)からベンチャー企業が軌道にのるまでなどの追跡調査から、その確率に関する論文を出していたと記憶していますがそこに類似しているかもです。
私は何でも真に受けやすいのですが、この本に限らずエビデンスを提示するというのはプレゼンでも何でも説得力を得るために非常に重要です。また、逆に論文のいいところだけを抜き取って、自分が持っていきたい結論へ誘導しようとする輩もいるので、結局のところそのエビデンスの本質を見抜く目を持たないといけないということでしょうか。
私が個人的に好きな部分があるのですが、Kindleでいうところの53%あたりにある「ありがとうと伝える」が科学的に必要な理由という部分です。要は時間経過とともに「ありがたみを忘れる」快楽適応という状況に皆なっていくと。
時間を取って「快楽適応」の状態になっている対象に感謝の念を持とう。あなたの周囲に感謝を伝えよう。時間を取って「ありがとう」を伝えることで、自分がいかに恵まれているかあらためて実感できるだろうし、言われる相手との関係維持にも効果てきめんだ。
(53%)あたりからの引用
まさにDカーネギーの「人を動かす」に通ずる内容だ。科学的根拠とともに色々な日々の皆の言動改善に役に立ちそうな内容でした。是非、読んでみた欲しいです。
ニャゴニャゴ!
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