【慶應通信】西洋史特殊 地域研究 ロシア メモ書き13

学び

皆様、お疲れ様です!テスト向けにちょっとメモ書き保管しようと思います。

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地域大国ロシア

地域大国とは何か
・地域大国:その地域で優位性を持つ国家、現行秩序への挑戦者 例)戦前の日本(グローバルパワーとは言えないが、東アジア地域の大国)
・地域大国のロシアの世界観
(前回の「外交思想の形成」参照)
大国ー小国のヒエラルキー
大国には勢力圏がある(戦前の日本「生命線」「利益線」)

地域大国ロシアと欧米

・米:リベラルな国際秩序の守護者(を自認)、ヨーロッパもそれに追随
・通念的な議論:ロシアはリベラルな国際秩序に挑戦している、拡大・帝国主義的
・ロシア:1990年代は地域大国としての資格もほぼ失ったが、2000年代に入り復活
2000年代に入って民主化などを巡ってアメリカからの風当たりが強くなる
・ロシアの周辺諸国への政策は帝国主義的か?
肯定論:ロシアは勢力圏(旧ソ連諸国)に対して強権的に対応する(例、ウクライナ戦争)
否定論:ロシア外交は場当たり的
    ロシア外交は指導者によって変わりうる

地域大国としてのロシアと勢力圏内の諸国

(a)大国と現地アクター
大国:介入の主体、小国:被介入国・容体??
現地アクター:しばしば大国を引きずり込んだり、困らせたりする
(b)事例1:南オセチア戦争(2008)
(ⅰ)展開
8月7日 グルジア(ジョージア/サカルトヴェロ)軍、南オセチアに侵攻
8月8日 ロシア軍反撃開始、ただし、当初大規模展開できず
8月9日 ロシア軍本格介入、アブハジア軍も同調
    グルジア領に入り首都トビリシに迫る
8月12日 フランス停戦介入
8月15日 グルジア側停戦協定署名
8月16日 ロシア側停戦協定署名
8月26日 ロシア、アブハジアと南オセチアを国家承認
(ⅱ)原因
・非(未)承認国家の存在:南オセチア(ロシア依存強い)、アブハジア(独立志向強い)
・グルジア:分離独立認めず
・サアカシュヴィリ・グルジア大統領(2004-2013)の失地回復志向、米の後ろ盾を信じる
・ロシアの準備不足:空白の8月8日→ロシア軍は軍事展開の準備できておらず(その後の軍改革の引き金に)→米露の対立は主要因か?ロシアが帝国主義的に反応したのか?
(c)事例2:ウクライナ紛争(2014)
(ⅰ)展開
2月21日 ヤヌコヴィチ大統領ロシアへ逃亡
3月16日 クリミア半島で人民投票
3月18日 クリミア半島、ロシアに編入
4月ごろ ドンバスで戦争状態
8月末  ドンバスにロシア本格介入

(ⅱ)

(ⅲ)統合された戦略があるか?
・軍事的戦略:侵攻→キエフ制圧(傀儡政権?)
・国家承認をめぐる混乱:野党案と与党案
・ノルドストリーム2
→プーチン大統領が最終決断?
ロシアの対外政策のわかりにくさ
(ⅳ)現地アクターの不在
・それまでの紛争では現地のアクターとの連携がみられたが、この戦争では不在。それが一層の困難を惹起している。
ウクライナ戦争では明確に帝国主義的方向にかじを切ったが、どこまで統合された計画に基づいていたのかは不明

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