【慶應通信】西洋史特殊 地域研究 ロシア メモ書き14

学び

皆様、お疲れ様です!テスト向けにちょっとメモ書き保管しようと思います。

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体制変動の国際的波及

民主化の国際的波及
(a)理論
(ⅰ)波及
・A国の民主化→B国の民主化
・直接的波及と間接的波及
(ⅱ)リンケージとレヴァレッジ
・Linkage:その国がどれだけ民主制の国と関係を持っているか
関係が深い→リンケージ高い
・leverage:その国がそれだけ民主制の国から圧力に弱いか
西側(白騎士)の民主化圧力に弱い→西側のレバレッジ高い
西側の民主化圧力に抵抗するホスト国(黒騎士)がある→西側のレバレッジが低い
西側とのリンケージ→(高い)民主化
         →(低い)次へ
         →組織力(警察力、支配政党)→(高い)安定した権威主義
                       →(低い)次へ
                       →西側のレバレッジ→(高い)不安定な権威主義
→(低い)安定した権威主義
(b)民主化革命の国際的波及:東欧革命、1989
・直接的波及:ゴルバチョフの改革→ポーランド、ハンガリーでの共産党体制の崩壊
→ゴルバチョフ介入せず→その他の東欧諸国の共産党体制の崩壊
→ソ連の連邦構成共和国に波及(ポーランド→バルト諸国、ウクライナ;ルーマニア→モルドバ)
・間接的波及:東欧圏の崩壊→ソ連でのイデオロギーの失墜;連邦構成共和国の要求上昇;暴力行使の困難化;右派の反動(8月クーデター)
(c)中東欧諸国の民主化
ワルシャワ条約機構の解体・EUの存在
→ポーランド、ハンガリー、チェコ:民主化
スロヴァキア:1993-98年 メチアル政権で権威主義か(ロシアの支持)
EUの民主化支援、EUの民主化圧力の脆弱
→1998年民主化(2004年NATO,EU加盟)
ルーマニア:1989-1996年イリエスク政権で権威主義化
ただし、EUの支援頼み→1996年に民主化(2007年EU加盟)
(d)旧ソ連諸国
ロシア:リンケージは高いが、組織力が高くなり、西側のレバレッジ低い
組織力:1990年代低い、2000年代に高くなった
西側のレバレッジ:石油などがとれ、2000年代の油価の上昇
ベラルーシ:リンケージ低い、組織力高くなり、西側のレバレッジ低い
組織力:ルカシェンカ大統領(1994-)の権力定着により上昇
西側のレバレッジ:ロシアが黒騎士
ウクライナ:リンケージ低い、組織力低い、西側のレバレッジ高い
組織力:地域的分裂、警察力弱い
西側のレバレッジ:西側に支援にかなり依存
クチマ時代(1994-2004年)に権威主義化、その後オレンジ革命など

権威主義体制の国際的波及

(a)黒騎士としての地域大国
地域大国:ある地域で有力な大国(グローバルな超大国ではない)
地域大国によるレバレッジ→西側のレバレッジの体か
例:ベラルーシへのガス供給
地域大国がその地域の諸国に政治制度に至るまでの影響力を及ぼす
ロシアでの支配政党の制度化
→ウクライナの地域党、カザフスタンのヌル・オタン党など
選挙制度の類似化

(b)独裁者の相互学習
カザフスタン・ナザルバエフ→プーチン
ベラルーシ・ルカシェンカ→プーチン など
(c)国際機関の利用
・権威主義的地域主義:
地域大国による国際機関の利用;相互学習の場;経済的メリット;正当化(選挙監視、テロとの戦い)
・上海協力機構:中国、ロシア、カザフスタン、クルグズスタン、タジキスタン、ウズベキスタンでスタート(2001年)テロとの戦いなどで共同(→アメリカの覇権へ抵抗?)
※民主制の平和論へのアンチ・テーゼ
(d)民主化の国際的波及とロシア
・民主化の国際的波及論:西欧諸国と関係を深めれば民主化する
・ロシアの事例:西側による民主化促進(NATO,EU拡大)→ロシアの権威主義化
地域大国として国際関係に立ち現れてくることで、アメリカからの反発が強まった?

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