【猫】腎臓①

腎臓病は猫の死因の上位に入る病気です。

そもそも、腎臓ってなに?
腎臓(英:kidney)は泌尿器系の器官です。血液を濾過し塩分や老廃物を尿として体外へ排出します。 体に必要なものを再吸収し、体内に留める働きをします。腎臓の働きが悪くなると尿が出なくなり、老廃物や毒素が体に蓄積し尿毒症になります。腎臓は血圧をコントロールに関するホルモンを分泌したり、塩分と水分をコントロールする事で血圧を安定させる機能があります。だから、高血圧は腎臓に負担をかけてしまいます・・。

また、腎臓では造血に関するホルモン(エリスロポエチン)を出します。腎臓機能が落ちてくるとエリスロポエチンが分泌低下をおこし貧血になっていきます。ヨシカゲちゃんは、腎機能が落ちて著しい貧血に陥っていました。そのような猫にエリスロポエチンを注射するのですが、効果については個体差が大きいと思います。PCV(HCT)が著しく低下した場合は、個人的には輸血をした方がいいのではと考えてます。(多頭飼いしている方は、是非とも元気な猫ちゃんからの輸血を視野にいれておいた方がいいと思います。)
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(出典:VCA)

13のネフロン部分の糸球体あたりでろ過などが行われます。
ヨシカゲちゃんは、腹部エコーで確認した時に腎臓の片方のネフロン部分は機能していないのがよく分かりました(腎機能片方不全)。加えて砂?ようなものも確認されました。(そのときのエコー画像があれば、またアップします)ネフロン部分は機能的にとても重要なのですが、人は約200万個、犬は約80万個、猫は約40万個と猫はネフロンが少ないのです。糸球体も駄目になってしまうと2度と再生をしないといわれています。(人も猫も腎臓は一度機能が低下してしまうともとにはもどりません)

人も猫も腎機能が低下すると、食事療法にはいりますが基本的なポイントとしては、・たんぱく質の制限、・塩分の制限、・エネルギーの補給、・カリウム、リンの制限となります。肝臓病用のフードについてはまた別途詳しく書きたいと思います。何故、猫は腎機能が低下しやすいかなどもまた別の機会に。ではでは。

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今朝のヨシカゲちゃんとももちゃん。布団の上でボケー


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