皆さん、こんにちは!愛する猫ちゃんの健康、気になっていますか?定期的な健康診断、特に血液検査は、猫ちゃんの体の状態を知る上でとっても大切ですよね。
その血液検査の項目の中に、「BUN(血中尿素窒素)」という言葉があるのをご存じでしょうか?「なんか難しそう…」って思うかもしれませんが、実はこのBUNの数値は、猫ちゃんの腎臓の健康状態を知る上で非常に重要な指標なんです。
今回は、このBUNが一体どんな数値で、何を示しているのか、そしてBUNの異常値が何を意味するのかを、僕の経験も交えながら分かりやすく解説していきます!猫ちゃんの腎臓の健康を守りたい飼い主さんは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
そもそも「BUN(血中尿素窒素)」って何?体内の老廃物をチェック!
まず、BUNが何を測っているのか、カンタンに説明しますね。
人間も猫ちゃんも同じなんですが、毎日食べる食事のタンパク質や、体の中の古くなった組織のタンパク質って、体内で分解されてアミノ酸になります。
このアミノ酸がさらに分解されるとアンモニアっていう物質ができるんですが、アンモニアは体に毒性があるので、肝臓で「尿素」という形に変えられます。
そして、この尿素が血液中に放出され、腎臓の糸球体でろ過されて、最終的に尿として体から排出されるんです。
BUN(Blood Urea Nitrogen:血中尿素窒素)とは、まさにこの「血液中の尿素に含まれる窒素の量」を測定している項目なんですね。
BUNの数値が高いと要注意!腎機能低下のサインかも?
BUNの数値が高い場合、主に腎臓からの尿素の排泄がうまくいっていない、つまり腎臓の機能が低下している可能性が考えられます。僕の愛猫ヨシカゲちゃんも、尿路閉鎖の症状が著しくなった時に、BUNの数値がグッと上昇していました。
ただ、BUNの数値は腎臓の機能だけじゃなく、他の様々な要因でも影響を受けることがあるんです。例えば、次のような場合にもBUNが高くなることがあります。
- 脱水: 体の水分が不足すると、血液が濃縮されてBUNが高く出ることがあります。
- 心不全: 心臓の機能が低下すると、腎臓への血流が悪くなり、BUNが上昇することがあります。
- 食事のタンパク質量: タンパク質を多く摂りすぎると、尿素の生成量が増えてBUNが高くなることがあります。
- 消化管出血: 消化管で出血があると、血液中のタンパク質が分解されて尿素が増え、BUNが上昇することがあります。
- 肝疾患: 肝臓に問題があると、尿素の代謝がうまくいかなくなることがありますが、BUNが上昇するケースは稀で、むしろ後述のように低下することの方が多いです。
そのため、BUNは「クレアチニン」という別の腎機能の指標と一緒に測定されることが多いです。クレアチニンも腎臓の機能を見る上で非常に重要な数値なんですが、BUNとクレアチニンの両方を合わせて見ることで、より詳しく腎臓の状態を把握できるんですね。
特に、BUNが高値の場合には「BUN/Cre比」というものを計算することで、腎臓以外の要因(脱水や心不全など)がどれくらいBUNに影響しているかを推定できるんですよ。
猫ちゃんのBUNの正常値は、一般的に15〜40mg/dlの範囲とされています。この範囲を大きく超える場合は、獣医さんに相談して詳しく検査してもらうことが大切です。
BUNが低いのは大丈夫?肝臓やタンパク質不足のサイン?
BUNの数値は高いと腎臓の機能低下が疑われますが、実は逆にBUNの数値が低すぎる場合も注意が必要なんです。
BUNの値が低下する場合、主に次のような原因が考えられます。
- 肝臓の障害: 肝臓で尿素がうまく生成されない場合、BUNの値は低下します。
- タンパク質欠乏: 食事から摂取するタンパク質が極端に少ない場合も、尿素の生成量が減るため、BUNが低下することがあります。
- 栄養失調や飢餓状態: 体内でタンパク質の分解が進まない場合も、BUNが低くなることがあります。
このように、BUNの数値は高すぎても低すぎても、猫ちゃんの体に何らかの異変が起きているサインとなる可能性があるんですね。
BUNの数値をコントロールするなら「食事療法」がカギ!
もしBUNの数値が高めだと指摘された場合、獣医さんがまず提案するのが「食事療法」です。
BUNの値をコントロールする上で、一番効果的でコントロールしやすいのが、食事からのタンパク質の摂取量なんです。腎臓病と診断された猫ちゃんには、腎臓への負担を減らすために、タンパク質やリンが制限された療法食が推奨されます。
愛猫の健康状態に合わせて、獣医さんと相談しながら適切な食事を選ぶことが、腎臓の健康を維持し、BUNの値を良好に保つ上で非常に重要になります。
まとめ:BUNの数値は「健康のメッセージ」!定期的なチェックで愛猫を守ろう!
BUN(血中尿素窒素)は、猫ちゃんの腎臓の健康状態を知る上で欠かせないバロメーターです。単に高ければ腎臓病、というわけではなく、様々な要因が関係してきますが、異常値が出た場合は必ず獣医さんとじっくり相談してくださいね。
僕の愛猫ヨシカゲちゃんも、BUNの数値と向き合いながら日々を過ごしています。血液検査の数値は、猫ちゃんの体から私たちに送られる大切なメッセージです。定期的な健康チェックで、このメッセージをしっかり受け取り、愛する猫ちゃんの健康を守っていきましょう!
ニャゴニャゴ!
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