ヨシカゲちゃんが腎臓が悪くなってから、結構論文などを読み漁ったりしました。その中で「おおっ!」と思ったのが
http://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/admin/release_20161012.pdf
です。タンパク質 AIM(apoptosis inhibitor of macrophage)をポイントとして書かれています。要はタンパク質 AIMを投与することにより尿細管などに詰まったゴミを除去するという機序になります。
腎内や尿細管のゴミ除去のアプローチだと現在、動物病院が勧める治療に活性炭の投与などがあります。(これについてはまた別の機会に)
通常、人でもマウスでも急性腎不全が発生すると全身性にAIMが急速に
IgM五量体から解離し、単体のフリーAIMとなります。結合型から分離型になるということですね。
フリーになったAIMは40kDa以下の分子量であるため糸球体を通過し、尿中に移行。そして尿中のAIMは、尿細管を閉塞している老廃物等に付着して閉塞が解消されるます。しかしネコAIMの場合は、IgMとの結合親和性がマウスの約1000倍高く、フリーAIMにならないから管腔内老廃物などのデブリの除去は著しく不全となり、尿細管の閉塞が解消されず、腎不全が回復しないで悪化していくと・・・。故にネコAIMのフリー化がポイントだよと。(更に詳しい内容についてはリンク先へ)
これを読んだ私は「そうだ!猫は結合型AIMだらけだとしてもじゃんじゃんMacrophageを増やせばいいのではないか!?その中から分離型が少しは
できるかもしれない!」ということで、変わったサプリを飲ませることになるのです。。。(これについてもまた次回)
猫(家族)が病気になったことで必死に色んな文献を読んでみました・・。
このことでも、担当ドクターと議論したのですが、あまりに必死な患者保護者なのでまた患者猫への親身さも変わったような気がします。早く実用化して猫の腎不全がなくなるくらいになって欲しいです。
ニャゴニャゴ。
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