今年の6月、私たちの愛猫「ヨシカゲ」の腎機能が著しく低下していることが判明しました。
入退院を繰り返し、獣医師の先生からも厳しいお話をいただいた時期には、「もう駄目かもしれない…」と、何度も心が折れそうになりました。しかし、ヨシカゲ自身の生命力と、先生方の懸命な治療のおかげで、なんとか危機を乗り越え、現在は少しずつ回復への道を歩んでいます。
これは、そんなヨシカゲと私たち家族の、一進一退の闘病記録です。
今日は、月に一度の検査通院の日。 何も知らずに窓辺で凛々しい顔をしているヨシカゲですが、この後訪れる運命にはまだ気づいていません。
(↑「ニャ二?何処行くニャ?」とでも言いたげな表情)
案の定、キャリーケースを見た途端にすべてを察知。猫飼い主さんなら「あるある」だと思いますが、ここからちょっとした捕獲作戦が始まります。無事にキャリーインしたヨシカゲを、同居猫の「ももちゃん」が心配そうに玄関まで見送りに来てくれました。その優しい姿に、少しだけ心が和みます。

↑ そして、ももちゃんが玄関まで見送りに

いつもお世話になっている市ヶ谷動物病院にやってきました。

体重計測、触診、血液検査等等。

いつもの「市ヶ谷動物病院」で検査開始
私たちが全幅の信頼を寄せている、かかりつけの「市ヶ谷動物病院」へ。先生もスタッフの皆さんも、いつもヨシカゲのことを気にかけてくださり、本当に心強い存在です。
診察室に入ると、まずは体重測定と触診から。そして、今日のメインイベントである血液検査です。
ヨシカゲにとって、一番苦手なのが採血の時間。腕を押さえられ、チクッとする瞬間、か細い声で鳴くのを聞くと、胸が締め付けられます。「代われるものなら代わってあげたい…」と、毎回同じことを考えてしまいます。
一喜一憂する、血液検査の結果
全ての検査が終わり、先生から結果説明を受けます。毎回、この瞬間は心臓が口から飛び出しそうなくらい緊張します。
【朗報】基準値内に回復してきた項目
まず、良いニュースから。 体重は、一時期のガリガリだった頃に比べてかなり増加し、安定してきました。抱き上げた時の重みが、私たちにとっては希望の重みです。
そして、血液検査の多くの項目が基準値内にしっかりと収まってきました。
- PCV(赤血球率)
- WBC(白血球数)
- RBC(赤血球数)
- Hb(ヘモグロビン濃度)
- PLAT(血小板数)
- TP(総蛋白)
これらの数値が改善しているということは、貧血状態が良くなり、体全体の調子が上向いている証拠。これには心から「ホッ」としました。
【課題】まだ油断できない腎臓の数値
しかし、一番重要な腎機能の数値については、手放しでは喜べない結果でした。
- BUN(尿素窒素)
- CRE(クレアチニン)
猫の腎臓病において最も重要な指標となるこの2つの数値。前回よりは少し良くなっているものの、一番回復していた時期と比べると、残念ながら少し悪化してしまっています。
「うーん…」と思わず言葉が漏れます。
回復基調にあったため、少し安心して投薬やサプリの投与量を控えてしまったのが良くなかったのかもしれない…。飼い主としての判断が正しかったのか、自問自答してしまいます。猫の腎臓病との付き合いは、本当に一進一退。この数値の揺れ動きに、飼い主の心も大きく揺さぶられます。
今後の治療方針と自宅でのケア
先生と今後の治療方針について、じっくりと話し合いました。
- 自宅での補液(皮下点滴)の継続 脱水を防ぎ、腎臓の負担を少しでも和らげるために、自宅での皮下点滴は欠かせません。新しい補液と点滴針を処方していただきました。
- サプリメントの見直し これまで、腎臓の老廃物を吸着してくれる「クレメジン」という活性炭のカプセルを飲ませていました。しかし、カプセルが大きくてヨシカゲの負担になっていることを相談したところ、より小さいタイプの活性炭サプリを提案していただきました。少しでもストレスなくケアを続けられるよう、試してみることにします。
先生からの丁寧なアドバイスを受け、気持ちを新たに帰路につきました。
小さな命と向き合い、改めて思うこと
以前の、食欲もなくぐったりしていた最も状態が悪かった時に比べれば、今のヨシカゲは驚くほど元気です。食欲も旺盛で、部屋の中を歩き回り、日向ぼっこをする姿も見せてくれます。
その元気な姿に救われる一方で、今日の検査結果を受け、もう一度ケアの在り方について真剣に考えなければと、身が引き締まる思いです。
猫の腎臓病は、完治が難しい病気です。だからこそ、いかに進行を穏やかにし、QOL(生活の質)を維持してあげられるかが、私たち飼い主の役割なのだと思います。
ヨシカゲ、これからも一緒に頑張ろうね。
(↑「まだまだ頑張るニャ!」)
この闘病記録が、同じように愛猫の腎臓病で悩み、心を痛めている飼い主様にとって、少しでも情報交換の場となったり、心の支えになったりすれば、これほど嬉しいことはありません。

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