【読書】人生の短さについて 他2篇 【セネカ】

色々

 皆様、お疲れ様です!未だ緊急事態宣言下での生活ですが、体調はいかがでしょうか?自宅での時間が増えて読書が進んでいますでしょうか?私は相変わらず仕事が山積み状態でブログの更新も遅れています(汗)読書はぼちぼちしています。とはいえ隙間時間での読書でまとまって読み進めることができていなくて少々ストレスです。
 電子書籍リーダーをAmazon Kindle WPからAmazon Kindle Oasisにしました。使い心地などについてはまた別途書きたいと思います。結構良いですよ!

 今回読んだのは、セネカ氏の「人生の短さについて 他2篇 (光文社古典新訳文庫)」の Kindle版です。kindleのおすすめとして出てきたので、kindleで読んでみました。軽い文章なのでアッという間に読み終えるのですがかなり中身が濃い良い本だと思いました。


著者について (「BOOK著者紹介情報」より)

セネカ,ルキウス・アンナエウス
1B.C.‐65A.D.ローマ帝国の属州ヒスパニア・バエティカのコルドバに生まれる。カリグラ帝時代に財務官として活躍する。カリグラ帝が暗殺されクラウディウスが皇帝に就くと、その妃メッサリナの画策により姦通罪に問われ、コルシカ島へ追放される。8年余りの追放生活ののちローマに戻り、ネロの教育係となる。ネロが皇帝に就任後は政治的補佐を務めるが、制御することができず辞表を出す。隠遁生活に入ってからは精力的な執筆活動をおこなった。

中澤 務
1965年生まれ。関西大学文学部教授。古代ギリシャ哲学を中心に、哲学・倫理学の諸問題を幅広く研究する

書籍概要 「BOOK著者紹介情報」より

人生は浪費すれば短いが、過ごし方しだいで長くなると説く表題作。逆境にある息子の不運を嘆き悲しむ母親を、みずからなぐさめ励ます「母ヘルウィアへのなぐさめ」。仕事や友人、財産とのつき合い方をアドヴァイスする「心の安定について」。古代ローマの哲学者セネカが贈る“人生の処方箋”。

 この本は、社畜的な私の心に刺さりました。多忙は本当に良くない・・。人生における時間を生かすも殺すも自分次第。「人生=時間」なのですが、有限であるのにかかわらず無駄に浪費しているので人生が短いと感じると。自分の為に時間を有効に使えるかどうか。無駄な事に時間を奪われ過ぎていますよね。命とは私達の残りの時間であるにもかかわらず、私達は時間をとても軽視していませんか?。
 自分達は無限に時間があると思い込んでしまっていますよね。ところがそうではない。この限られた時間をいかに大切に自分のために使うのかを考えなければいけません。

ヨシカゲ
ヨシカゲ

私達は無駄なことに時間を奪われ過ぎているニャゴ

 自分の時間の大切さを理解したとき、相手の時間の大事さもあわせて理解するべきだなあと。ほとんどの人間はお金にはとても厳しいのですが、時間に関しては考えが甘くて無駄なことに使い過ぎています。そして時間を有効的に使い、限られた時間の中で自分の人生をきっちりと生きていかなくてはなあと思います。何事も先延ばしにしては駄目だなあと。今をちゃんと生きていかないとなと。

 社畜の私に一番グサッときたの「忙しすぎる人間は、何も成し遂げることができない」という部分でしょうか。ADHDの私ならではなのですが、忙しすぎると意識が散漫になってしまい何事も深く集中して取り組むことができなくなります。で、結局一体何をやっていたのだろうかと。

加えて「本を読め!」ですね。本を読んで、自分にとって意味のある仕事をせよと。過去の哲学者、哲人から知恵を学ぶことができると人生を長く充実したものに変えることができると。そもそも、私達の悩みなんてものは、2000年前だろうがあまり変わっていないわけで。だからこのセネカの考えは現代社会にもとても通用すると思います。知識の吸収はまず本を読みなさいと。

 ホント、この本は若い人に読んで欲しい。セネカが人生の短さについてを書いた時は48歳とされているのですが今の私の年齢と同じですよ。本当の人生は何か?自分には死が訪れるということをすっかり忘れて、年寄りになるまで自分のやりたい計画を先延ばしにして、老人になってから自分の人生を始めようとすることの愚かさ・・・。嗚呼、私は一体何をしているのだろうか・・・。
 興味が出た人は是非とも読んでみてください!

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