【読書】人口減少時代の都市 成熟型のまちづくりへ

色々

 皆様、お疲れ様です!元気にしていますでしょうか?今回は諸富 徹著「人口減少時代の都市」を読みました。


著者について

諸富 徹
1968年(昭和43年)、大阪に生まれる。同志社大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士。横浜国立大学経済学部助教授などを経て、現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻、環境経済学、財政学、地方財政論。 著書に『環境税の理論と実際』(有斐閣、NIRA大来政策研究賞、日本地方財政学会佐藤賞、国際公共経済学会賞受賞)、『思考のフロンティア 環境』『ヒューマニティーズ 経済学』『「エネルギー自治」で地域再生!』(以上、岩波書店)、『地域再生の新戦略』(中公叢書)、『私たちはなぜ税金を納めるのか』(新潮選書)などがある。

書籍概要

人口減少と高齢化、低成長に直面する日本。だが本当の危機はこれからやって来る。上下水道や交通ネットワークといった身近な公共インフラの維持・更新、空き家問題への対策などには膨大な費用がかかるが、自治体は破産寸前だ。本書ではこの危機を逆に「住みよい都市」実現のチャンスととらえる。投資と効率性の視点から地域内の所得と雇用、独自の財源をもたらす都市経営のあり方とは。発展を続けるための戦略を示す。
「BOOK」データベースより

 私の一族のお墓のある場所は、限界集落も限界集落で人の数よりも、イノシシやら獣の数の方が上回っているような場所です。東京などの都市部への人口の集中による弊害、特にストロー効果での労働力の吸い上げについては少なくとも40年くらい前から問題になっていると思います。
 加えて日本はどんどん少子化が進み地方の人口減少が著しくなったが、政策的に非常に効果があったものは存在していないと思います。政策どころか無策でここまできたような感じかもしれません。
 少子高齢化社会の街で一番の問題はなんでしょう?やはりインフラの維持ではないでしょうか?上下水道維持するには、それなりの人口があり、使用料を徴収し設備維持していかないといけないとか分かりやすい例だと思います。

 この書籍で一番のポイントは、「都市財政」、「生活関連社会資本」、「生産関連社会資本」、「都市経済」、「自然資本」の相互作用的最適化について触れていることであると思う。ここらへんのキーワードについて興味がある人は是非ともこの本を手に取って頂きたいです。

 どちらにしても、人口減少における影響はかなり問題で既に手遅れ感が否めない。私も故郷がいつも心配です。基本的な生活インフラ維持がかなり苦しい状態に陥りそうです。

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