【読書】Insight

色々

皆様、お疲れ様です!元気にしていますでしょうか?私は相変わらずの忙しさで死んでいます。何とか読書は継続したいと思っているのですが時間捻出に苦しんでいます。今回読んでみた書籍は「Insight」という本です。大きな意味で自身を知るためのアプローチ本というものでしょうか・・・。私のネガティブ思考な人間がジックリと読んでみておいた方がいいかもと思い手に取った次第です。

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著者概要

ターシャ・ユーリック Tasha Eurich
組織心理学者、研究者、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー作家。
15年以上のキャリアを通じて、企業のCEOやアーリーステージの起業家を含め、何千人ものリーダーや社員たちの自己認識を向上させ、成功へといたる支援をしてきた。クライアントは多様で、Tモバイル、KPMG、ウォルマート、IBM、マイアミ・ヒートを含め、さまざまな組織を担当している。
著述家および思想的リーダーとして、心理学を新鮮かつ実行可能な形で活用し、職場(や家庭)に継続的でポジティブな変化をもたらすサポートをしている。2019年には、世界の経営思想家ランキング「Thinkers50」で「コーチングにおける世界のリーダートップ50」のみならず、「世界の若手マネジメント思想家」のひとりに選出された。
ハーバード・ビジネス・レビューにも寄稿するユーリックの取り組みは、ウォール・ストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズ、NPR、ニューヨーク・マガジン、フォーチュン、フォーブス、ファスト・カンパニーなどでも取り上げられている。TEDxMileHighのトーク動画は300万回以上視聴されている。
デビュー作『Bankable Leadership』は、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで第8位を記録。最新作となる『Insight』では、自己認識と成功の関連を探究している。「自己改善に対する大胆で痛快な解釈」(サクセス誌)や「魅力的な読み物」(ガーディアン紙)と称賛された『Insight』は、Strategy+Business誌が選ぶ2017年ベストビジネスブック賞(マネジメント部門)を受賞し、800ceoread.comが選ぶ「ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー」にもノミネートされた。

[監訳者]
中竹竜二 Ryuji Nakatake
株式会社チームボックス代表取締役。公益財団法人日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター。
1973年、福岡県生まれ。早稲田大学人間科学部に入学し、ラグビー蹴球部に所属。同部主将を務め全国大学選手権で準優勝。卒業後、英国に留学し、レスター大学大学院社会学部修了。帰国後、株式会社三菱総合研究所入社。2006年、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任。2007年度から2年連続で全国大学選手権優勝。2010年、日本ラグビーフットボール協会初代コーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチも兼務。2014年、リーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックスを設立。一般社団法人スポーツコーチングJapan代表理事、一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟副理事長を務める。著書に『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)など多数。

[訳者]
樋口武志 Takeshi Higuchi
1985年福岡生まれ。訳書に『異文化理解力』(英治出版)、『無敗の王者 評伝ロッキー・マルシアノ』(早川書房)、共訳書に『ノー・ディレクション・ホーム ボブ・ディランの日々と音楽』(ポプラ社)、字幕翻訳に『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』など。

書籍概要

●「内省」だけでは自己認識は深まらない…自己認識の常識を覆す一冊!

重要なのに、最も見逃されている要素「自分を知る力」仕事での成果や良好な人間関係、そのカギは「自己認識」にあります。しかし、多くの人は自分を見誤り、思い込みにとらわれていることに気づかず、自分の可能性を狭めてしまっているかもしれません。本書は、ビジネス界でも活躍する組織心理学者が、膨大な先行研究と自身の研究・実践をもとに、自己認識の構造を理論的に解明し、エビデンスにもとづいたより深く自分を知るための方法、その気づきを行動に変える方法を伝えます。働き方や生き方を考え直すために近年注目されている、well-beingや働き方改革の背景には、経済的価値を超えたやりがいや社会への貢献を大切にする価値観への変化があります。自身の真の成功や幸せを理解するために、自己認識を深めていく、そのための入り口となる1冊です。

読んでみて

 読んでみて、今までの自分が感じていた謎が色々と解けていくような感覚に陥る書籍です。少々分厚いですが、文章自体はそんなに重たくなくて読み進めるのは問題なくできます。色々とやってみたい人ほど、是非とも読んで欲しい書籍と思います。要は自己認識がされているのか否かがかなり重要であるという話です。ゆえに自己認識についてどうあるべきかが記された書籍となります。

インサイトを支える7つ柱

自己認識ができる人が持っているという要素を「7つの柱」として解説しています。この7つ柱を見つめることで、その人にとって最良の人生の選択ができるようになります。

①価値観
「自分が送りたい人生の行動指針」と表現されています。一番重要な要素と言えそうです。例えばベンジャミン・フランクリンは価値観を達成するものとして13の指針を設定していたそうです。それを毎日できたのかできなかったのかの印をつけ、自分の価値観にどのくらい反映されるものだったのかを確認していたそうです。

②情熱
愛を持って行うものだそうです。ある男性の例では、ずっとなりたかった建築家になったものの、気疲れや退屈が生じていたそうです。あるとき、自分のために働く限りは幸せになれないと気づいて、建築ではなくコンサル会社でアーティストや起業家のビジネスをデザインする手助けをする転職をしたそうです。

③願望
本当は人生に何を求めているのか、という問いかけでもあります。ある起業家は成功を収めたのに心が満たされなかったことから「この惑星に自分が存在する理由は何か?」と自分に問いかけたそうです。本当に実現したいことが浮かび上がりました。

④フィット
自分が幸せで存分に尽くせる環境は何かを問い、身を置く場所を決めることです。ある銀行員は「仲間や顧客と長期の関係でいたい」と望んでいるのに、上司は結論を急ぎ、同僚とは競争ばかり。この環境から脱し、顧客重視の会社で熱意をもって仕事ができるほうが、その人にとって素晴らしい選択肢になります。

⑤パターン
あらゆる状況で見られる思考、感情、行動の一貫傾向のことです。
例えば見知らぬ土地で荷物を預けるとに不安を覚える人がいたら、その不安はその場限りのことではないはずです。自分のパターンに気づくと対応策を事前に考えることができ、状況をコントロールできるようになります。

⑥リアクション
自分の力量を物語る思考、感情、行動のことです。
これに目を向けると短所の改善や長所の発見をすることができます。例えば怒りによって言い方がきつくなることがあるとします。その自己認識があれば、一呼吸おいて言い方を変えれば円滑に進めることができるかもしれません。

⑦インパクト
自分の行動が周りにどう影響を与えるか、というものです。
これはリーダーにとってとても重要です。リーダーの言動や行動は誰もが注目します。それによってフォロワーも変化するでしょう。インパクトに気が付くには、他人の視点を持つことが近道です。あるフライトがキャンセルになったとき、スタッフがキャンセルされたことを私を含む予定乗客に伝えます。私が怒ったらどう反応するか?スタッフの立場になったらどう思うか?こうした視点を持つようになると、鍛錬になるのではないでしょうか。

かなり深い内容が深いのでおっつかないと思います。とはいえ、ジックリと読んでみてくださいませ。特に内省と反芻は自己認識に悪影響を及ぼす可能性があるという点。ネガティブな出来事を反芻したり、なぜばかりを問うてもマイナス影響しかない的な部分が深いです。

是非とも読んでみてくださいませ!

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