【慶應通信】日本政治史 玉木先生【夜間スクーリング】

学び

皆様、お疲れ様です!元気にされていますでしょうか?今年の夜間スクーリングは三科目申し込みをして三科目許可がおりました。そのうちの一科目は玉木先生の日本政治史です。結構面白くて楽しい授業です。特に通常あまり知ることがない明治以降の日本の政治関連が知れるのは楽しいです。また授業が進んでいけば、随時加筆していく予定ですので宜しくお願い致します。

科目名
日本政治史
担当教員名
玉木 寛輝
科目設置経済学部専門教育科目授業形態夜間スクーリング
科目種別・類単位2
キャンパス三田共通開講学部法学部専門教育科目:日本政治史
設置年度2023授業コード72338
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授業科目の内容

本授業では昭和史を中心にしつつ、明治時代から太平洋戦争敗戦後までの日本近現代史を通史的に見ていきます。第二次世界大戦という未曾有の惨禍を経験したこともあって、現代でも多くの方が日本の近現代史への関心をもっているように思われます。それゆえ、昭和史に関する書物やTV番組は巷間にあふれ返っています。しかし一方で、一般に流布している歴史の議論はややもすれば単純化されて提示されがちです。そこで本授業では当時の人々が記した日記や手紙、公文書などの史料を用いることによって、あるいは回によっては「外国から見た日本」という「グローバルヒストリー」の視座を導入することによって、単純な図式ではとらえきれない日本の近現代史の内奥を提示していくことを目指します。「グローバルヒストリー」とは「世界史」・「日本史」の枠組みを取り払い、日本史のなかに世界史の視座も取り入れようとする試みです。歴史とは複雑かつ重層的な人間の営みですが、以上の試みにより、複雑な昭和期日本の「空気」を感じて頂ければ幸いです。もっとも、必ずしも日本政治史に関する細かい知識は必要ありません。むしろマクロな視点から見ることによって、日本が歩んできた時代の感覚をつかむことができるでしょう。日本近現代史初学者の方もお気軽にご受講下さい。

第1回講義内容
大日本帝国憲法は近代日本にいかなる政治体制をもたらしたのか ――帝国憲法の制定から政党政治の時代へ

第2回講義内容
政党政治の時代とその挫折 ――「デモクラシー」の陥るジレンマ

第3回講義内容
国際協調の1920年代から満州事変へ ――国際連盟からの脱退は孤立への道か?

第4回講義内容
1930年代クーデターと暗殺の時代と陸軍 ――陸軍はなぜクーデターや暗殺に走ったのか、その思想を解剖する

第5回講義内容
1930年代のドイツ・アメリカ・日本を比較する ――民主主義陣営と全体主義陣営という分類は有効なのか?

第6回講義内容
日中戦争への突入と日独伊三国同盟への道 ――なぜ日中の衝突は英米との対立と独伊との同盟を招いたのか

第7回講義内容
太平洋戦争への道 ――日本はなぜ米国との戦争に突入したのか?太平洋戦争は米国との戦争だったのだろうか?

第8回講義内容
太平洋戦争における日本と連合国の降伏をめぐるせめぎあい ――なぜ太平洋戦争は4年にもわたる戦争となったのか

第9回講義内容
総力戦の国際比較 ――戦争がもたらすのは「負」の側面のみか――

第10回講義内容
昭和期日本の政治と軍事の関係 ――理想的な政軍関係をめざして

第11回講義内容
アメリカの占領政策を展望する ――戦後は戦前からの断絶か

第12回講義内容
歴史の見方・考え方

その他の学習内容
  ・課題・レポート
  ・小テスト

成績評価方法

授業確認小テスト(50%)+期末レポート(授業確認テストを含む)(50%)
第1回の授業に参加できない方は必ずshimoina@keio.jpまでご連絡下さい。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する
特定のテキストは用いません。毎回レジュメを配布します。授業内ではその時代の「空気」を理解するためにしばしば当時の一次史料(当時の文書)も適宜用います。その他、理解を深めるのに有用と思われる文献があればこちらで御案内します。

参考文献

・瀧井一博『文明史のなかの明治憲法』(講談社、2013年)
・佐々木隆『日本の歴史21 明治人の力量』(講談社、2010年)
・北岡伸一『日本の近代5 政党から軍部へ 1924~1941』(中央公論新社、2013年)
・有馬学『日本の歴史23 帝国の昭和』(講談社、2010年)
・北岡伸一『日本政治史 外交と権力 増補版』(有斐閣、2017年)
・筒井清忠編『昭和史講義 最新研究で見る戦争への道』(筑摩書房、2015)
・筒井清忠編『昭和史講義2 最新研究で見る戦争への道』(筑摩書房、2015年)
・竹山道雄『昭和の精神史』(講談社、1985年)

受講上の要望、または受講上の前提条件

日本近現代史の初学者の方も歓迎いたします。細部に入り込んだ授業ではなく、マクロな視点から日本近現代史を考えられるようになる授業を心掛けます。お気軽にご受講下さい。

最終試験

シラバスにある感じでの構成です。途中の確認試験はなくて中間確認レポートと最終レポートの構成でした。時間的余裕を持って課題の提示があるので、特に問題はないです。講義内での内容についての確認と深堀なので資料と授業内容をきちんと把握しておけば問題はないです。

受けてみて

高校あたりだと近代日本に関する歴史の授業はとてもペラペラな内容だったので、とても日本近代史について知ることができてとても楽しい時間でした。私は個人的には石原莞爾と白洲次郎が好きなので色々とその背景的な話を知ることができて非常に良かったです。是非とも受講をお勧めします!

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