皆さん、お疲れ様です。新型コロナウィルス感染症オミクロン株が広がっているようですが、体調はいかがでしょうか?東京はかなり患者数は増加しています。うがい、手洗い、諸々消毒、ソーシャルディスタンスなど基本的なことはできるかぎり対処しましょう・・・。
今回、読んだ本は「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」です。Amazon Primeにあったので何気なくチョイスしたのですが読んで良かったです。Kindleで読みました。
著者について
繁村 一義( しげむ ら かずよし)
・NPO 多言語多読理事
・日本多読学会監事
・NPO SSS英語多読研究会監事
二十歳で英検3級に落ちたレベルから、多聴多読でTOEIC900点を超え、外国人ばかりのチームをリードできるようになった経験を生かし、エンジニアとして活躍するかたわら、各地で講演や指導を通して多読の普及に努める。NPO SSS英語多読研究会監事、日本英語多読学会監事。
酒井 邦秀:
NPO多言語多読理事長。元電気通信大学准教授。2002年、多読三原則に基づき絵本から始める多読を提唱し、以来、数千人以上に多読指導を行う。著書に『快読100万語! ペーパーバックへの道』(ちくま学芸文庫)、『教室で読む英語100万語』(共著、大修館書店)などがある。
書籍概要
暗記も努力も我慢もゼロなのに英語力が伸びる
日本人の英語の悩みをすべて解消する「多読」の最新事情と実践法が分かる本。
暗記も努力も我慢も必要ナシ! 誰でもできる英語をたくさん吸収するコツを教えます。
日本人に英語が苦手な人が多いのはなぜでしょう?
――その理由は、英語の吸収量が圧倒的に不足しているから。
中・高の英語の授業や受験勉強で触れる英語の量は多くて延べ10万語。
ペーパーバック1冊分の英語の量を6年間もかけてこなしている。これでは英語力が伸びないのも無理はありません。
「多読」では、その約100倍の量を体にため込むことが可能です。
絵本からやさしく始めて無理なく英語を大量に吸収することで、英語力がどんどん伸びるのです。
【誰でもできる! 大量吸収のコツ=多読三原則】
1 辞書は捨てる……辞書が必要のない本から始めます。
2 分からないところは飛ばす……読書の妨げになるので飛ばします。
3 自分に合わないと思ったら投げる……次に移って、合う本を探します。
非常識!? でも、すでに1万人以上の方が効果を実感しています。
本物の英語力が伸びるのでTOEICなどのスコアも自然に上がります。
また、最新の「多読」は読むだけではありません。実践者の間での流行は「字幕なし多観」(映画やドラマを字幕なしでどんどん観ること)。
普通の英語学習では不可能な質・量の英語の吸収を可能にする「多読」で、今度こそ、本当の英語力を身に付けませんか?
読んでみて
なかなか説得力がある部分もあり、騙されたと思って実践してみるのもありかもしれません。特に日本の学校教育の部分ですが、中学校三年間で三冊検定教科書と使うのですがそこに登場する英語は延べ約5,000語。高校三年間で約2万5000語、受験期の問題集などで一冊あたり一万語として、5冊で五万語。中学、高校6年間で読む英語は約8万語前後・・。つまり英語ペーパーバック一冊分とほぼ同じ量になるとのこと。つまりは日本語の文庫本一冊を6年間かけて読んでいる外国人がいるとして、6年後に日本語がうまくっていると思うかと。そうだよな、、、絶対的にインプットが足りてないよなと。。
多読三原則
書籍概要部分にも記載しているのですが、多読三原則というものがあります。
① 辞書は捨てる
② 分からないことは飛ばす
③ 自分に合わないと思ったら投げる
というものです。まあ、今までシコシコと英語の勉強をしてきた人からすると正直ツッコミどころ満載なのですが、気になった方は是非ともこの本を読んでみてください。まずは絵本から始めなさいとあります。今はYoutubeなどの動画コンテンツなどのも沢山の英語コンテンツが転がっているので、多読から派生して色々と吸収できるよともありました。
英語学習、単語も文法も苦手?「多読」がブレークスルーになる理由と挫折しない始め方
「英語、勉強してるけど全然上達しない…」 「単語帳とにらめっこしても、全然覚えられない」 「分厚い文法書、開くたびに眠くなる…」 「長文を読むと、すぐに読むのが嫌になる…」
もしあなたがこんな悩みを抱えているなら、もしかすると「英語多読」があなたの英語学習のブレークスルーになるかもしれません。
英語学習法には、単語を覚える、文法を学ぶ、シャドーイングをする、オンライン英会話で話す、など様々なアプローチがあります。その中でも「多読」は、特にインプットの質と量を劇的に変え、結果として英語力の土台を強固にする効果が期待できる方法です。
しかし、「多読ってただたくさん読めばいいんでしょ?」「どんな本を読めばいいの?」「難しそうで挫折しそう…」と感じている方もいるかもしれません。
この記事では、SEOディレクターとして「英語多読」というキーワードで検索する人がどんな情報を求めているのかを徹底的に分析し、Webライターとしてその疑問一つ一つに丁寧に、そして分かりやすくお答えしていきます。
具体的には、
- 英語多読とは何か? 精読との違いは?
- なぜ多読が英語力アップに効果的なのか? 語彙、文法、読解スピード…あらゆる側面にアプローチします。
- 多読にはどんなデメリットがある? 注意すべき点は?
- 今日からできる!多読の具体的な始め方 レベル診断から教材選びまで。
- 挫折しないための多読継続のコツ これを知っているだけで成功率が格段に上がります。
- 多読に関するよくある質問(FAQ) あなたの疑問を解決します。
この記事を最後まで読めば、あなたは「英語多読」という学習法を深く理解し、自分に合った形で自信を持って多読をスタートさせることができるでしょう。そして、多読を通して英語を「勉強」ではなく「楽しむ」という感覚を掴めるはずです。
さあ、新しい英語学習の世界へ、一緒に踏み出しましょう。
英語多読とは? – 量こそ力なり、辞書を引かない新しい読書体験
まず、「英語多読」とは一体何でしょうか?
その名の通り、「たくさんの英文を読むこと」です。ただし、単に量をこなすだけでなく、いくつか重要なルールがあります。
英語多読の基本ルール(多読三原則)
提唱者によって若干の違いはありますが、一般的に以下の3つが挙げられます。
- やさしい本を読む: 自分のレベルよりかなり易しいと感じる本を選びます。目安は、読んでいて内容が8~9割以上理解できることです。
- 辞書を引かない: 知らない単語が出てきても、いちいち辞書を引いて立ち止まりません。文脈や挿絵から意味を類推するか、分からなければそのまま読み進めます。
- わからなくても飛ばす: 内容が完全に理解できなくても気にせず、読み飛ばします。全体的な意味や雰囲気を掴むことを優先します。
これだけ見ると、「え、そんな簡単な本読んで意味あるの?」「辞書引かないなんてありえない!」と思うかもしれません。しかし、ここに多読の鍵があります。
従来の英語学習、特に学校教育では、一語一句正確に理解しようとする「精読」が中心でした。もちろん精読も重要なスキルですが、それだけでは英文を読むスピードはなかなか上がりませんし、読むこと自体が苦痛になりがちです。
一方、多読は「量をこなすことで、英語のリズムや語順に慣れ、英語を英語のまま理解する回路を作る」ことを目的としています。自転車に乗る練習に例えるなら、精読が「自転車の構造を分析する」ことだとすれば、多読は「実際に何度も乗ってみる」ことです。
最初は補助輪が必要なように、易しい本から始めますが、何度も乗る(読む)うちにバランス感覚が身につき、スイスイ乗れる(読める)ようになるのです。
多読は、英語を「読む」ことに対する心理的なハードルを下げ、「読むって楽しい!」という肯定的な感情を育む学習法なのです。
なぜ英語多読が効果的なのか? – メリットを深掘り
では、なぜ多読がこれほどまでに英語力アップに効果的なのでしょうか?そのメリットを具体的に掘り下げていきましょう。
1. 語彙力アップ:単語は「覚える」のではなく「出会う」ものへ
単語帳をひたすら暗記する学習法は、多くの人にとって苦痛であり、忘れやすいというデメリットがあります。多読では、単語を単体で覚えるのではなく、生きた英文の「文脈」の中で繰り返し出会うことで、自然と意味や使い方が身についていきます。
たとえば、”excited” という単語。単語帳には「興奮した、わくわくした」と載っているだけかもしれません。しかし、多読をしていると、
- “She was excited to go to the amusement park.”
- “The children were excited about opening their presents.”
- “I’m so excited for the new movie release!”
のように、様々な文脈で繰り返しこの単語に出会います。その都度、「ああ、こういう状況で使うんだな」「こんな前置詞とセットで使うんだな」ということが体感として理解できるのです。
さらに、易しい本をたくさん読む過程で、基本的な単語や表現に何度も繰り返し出会います。これは、脳科学で言うところの「繰り返し」による定着効果を最大限に引き出す方法です。意識して覚えようとしなくても、脳が「この単語、また出てきたな。きっと重要な単語だ」と判断し、長期記憶に移行しやすくなります。
知っている単語が文脈によって別の意味で使われている場合でも、多読で様々な用例に触れることで、単語の多義性を自然と習得できます。
2. 文法力の定着:ルールを覚えるのではなく、体感で理解する
文法書を読んで理屈として理解することと、実際に英文の中でその文法がどのように使われているかを体感することには大きな違いがあります。
多読は、完了形、受動態、関係代名詞などの文法項目が、「実際のコミュニケーションの中でどのような意図やニュアンスで使われているのか」を大量のインプットを通して自然に学べる最高の機会です。
例えば、現在完了形。「継続」「経験」「完了」「結果」…と文法書で覚えるのは大変です。しかし、多読を通して、
- “I have lived in Tokyo for five years.” (継続)
- “She has visited the UK three times.” (経験)
- “He has just finished his homework.” (完了)
- “They have lost their keys.” (結果)
といった具体的な文例に繰り返し触れることで、「ああ、この文脈では完了形を使うのか」という感覚が養われていきます。これは、日本語を母語として習得する過程で、意識的に文法を勉強しなくても正しい日本語を使えるようになるのと似ています。
多読を続けることで、意識せずとも英文の構造を素早く把握できるようになり、文法ミスに気づいたり、より自然な英文を作成したりする能力にも繋がります。
3. 読解スピードの向上:英語を英語のまま理解する回路ができる
多くの日本人が英語を読む際にやってしまうのが、「英文を一度日本語に訳してから理解する」というプロセスです。これは脳内で余計なステップを踏んでいるため、読むスピードが遅くなる大きな原因となります。
多読では、辞書を引かず、分からないところを飛ばしながら読むため、必然的に「英語を英語のまま、塊として理解する」練習をすることになります。最初は難しく感じるかもしれませんが、易しい本で繰り返し練習することで、この「英語脳」が徐々に鍛えられていきます。
スラッシュリーディングのように意識的に区切りながら読むのではなく、自然なスピードで英語の語順通りに意味を捉えることができるようになります。これにより、試験の長文読解はもちろん、仕事で英文メールを読んだり、海外のニュースサイトを見たりする際のスピードと理解度が格段に向上します。
速く読めるようになればなるほど、さらに多くの英文を読むことが苦ではなくなり、学習の好循環が生まれます。
4. リスニング力・スピーキング力への波及効果:インプットがアウトプットの土台を作る
「多読って読む練習でしょ?リスニングやスピーキングには関係ないんじゃないの?」と思うかもしれません。しかし、実は多読はこれらアウトプット能力の土台作りにも大いに貢献します。
多読を通して、英語の自然なリズム、イントネーション、そして文章全体の構造に慣れることができます。これにより、ネイティブの会話や英語の音声を聞いたときに、単語一つ一つを拾うのではなく、塊として意味を捉えやすくなり、リスニング力向上に繋がります。
また、多読で大量の「生きた英文」に触れることは、スピーキングの際に使える表現のストックを増やすことになります。「この状況ではこんな言い方をするのか」「この単語はこんな風に使うのか」といったインプットが蓄積されることで、いざ自分が話す番になったときに、より自然で適切な表現が出てきやすくなります。
もちろん、リスニングやスピーキングの練習は別途必要ですが、多読で得られる豊富なインプットは、それらのスキルを磨く上で非常に強力な土台となるのです。
5. 英語学習のモチベーション維持:苦行から楽しみに
多くの人が英語学習で挫折する理由の一つに、「つまらない」「効果を感じにくい」ということがあります。単語や文法の学習は地味で、すぐに成果が見えにくいと感じる人も多いでしょう。
しかし、多読は「内容を楽しむ」ことに焦点を当てた学習法です。最初は簡単な物語や興味のあるトピックの本から始めれば、まるで趣味のように読書を進めることができます。
「次は何が起こるんだろう?」「このキャラクターはどうなるのかな?」といった知的好奇心やストーリーへの没入感が、学習のモチベーションを自然と維持してくれます。
また、読み進めるにつれて、前は分からなかった単語や表現が理解できるようになる、前より速く読めるようになる、といった自身の成長をダイレクトに感じやすいのも多読のメリットです。この達成感が、「もっと読みたい」「もっと知りたい」というポジティブな学習サイクルを生み出します。
6. 異文化理解・知識の獲得:英語学習を超えた広がり
多読を通して触れる英文は、物語だけでなく、歴史、科学、文化、社会問題など、非常に幅広いトピックに及びます。
これは、単に英語を学ぶだけでなく、新しい知識を得たり、異なる文化的な背景に触れたりする機会にもなります。自分の興味のある分野の本を選べば、学習がさらに楽しくなるだけでなく、知的好奇心を満たし、視野を広げることにも繋がります。
例えば、宇宙に興味があるなら宇宙に関する簡単な洋書を読む、歴史が好きなら歴史物語を読む、といったように、自分の「好き」を英語学習に直結させることができます。
このように、多読は単なる言語習得法に留まらず、自己成長や知的好奇心を満たす素晴らしい手段でもあるのです。
英語多読のデメリット・注意点
多読には多くのメリットがありますが、いくつか注意すべき点もあります。
1. 効果が出るまで時間がかかる
多読は、「塵も積もれば山となる」タイプの学習法です。短期間で劇的な効果を感じるというよりは、継続することでじわじわと、しかし確実に効果が現れてきます。 目標として100万語読破などがよく挙げられますが、これは数ヶ月から1年以上かかることもあります。すぐに成果が出ないとモチベーションを維持するのが難しいと感じる人もいるかもしれません。
2. 最初はレベル選びが難しい
「やさしい本」を選ぶのが重要ですが、自分にとって何が「やさしい」のかを判断するのが意外と難しい場合があります。簡単すぎると物足りない、難しすぎると挫折する、といったレベルのミスマッチが起こりやすいです。適切なレベルの教材を見つけるまでに試行錯誤が必要になることがあります。
3. 適切な方法で行わないと効果が出にくい
多読三原則(やさしい本、辞書を引かない、わからなくても飛ばす)を守らず、無理に難しい本を読んだり、頻繁に辞書を引いたりしてしまうと、それは多読ではなく精読になってしまい、多読本来の効果が得られにくくなります。正しい方法論を理解して実践することが重要です。
4. 万能ではない(アウトプット練習は別途必要)
多読は主にリーディングを中心としたインプットの練習です。語彙や文法知識、読解力を養うのに非常に効果的ですが、スピーキングやライティングといったアウトプット能力を直接的に鍛えるものではありません。 多読である程度のインプットが蓄積されたら、別途アウトプットの練習を取り入れる必要があります。
これらのデメリットや注意点を理解した上で多読に取り組むことが、成功への鍵となります。特に効果が出るまでの期間については、焦らず長期的な視点で取り組む姿勢が大切です。
今日からできる!英語多読の具体的な始め方 – 第一歩を踏み出す
さあ、多読のメリットとデメリットを理解したところで、いよいよ具体的な始め方を見ていきましょう。「何をすればいいの?」という疑問に一つずつお答えします。
ステップ1:自分の多読レベルを知る
多読を始める上で最も重要なのが、「自分に合ったレベルの本を選ぶこと」です。難しすぎる本を選んでしまうと、ストレスを感じてすぐに挫折してしまいます。
多読の世界でよく参考にされるのが、SSS(Start Small, Stay Simple)英語学習法研究会が提唱している「SSS多読レベル」です。これは語彙レベルや文法レベルに応じて、多読用の教材(主にGraded Readers)をレベル分けしたものです。
- YL 0-1: 簡単な単語中心。アルファベット絵本など。
- YL 1-2: 易しい単語と基本的な文法。短いセンテンス。
- YL 2-3: 少しずつ単語が増える。簡単な過去形など。
- YL 3-4: ページ数が増え、物語性が出てくる。
- YL 4-5: 少し複雑な文構造も。
- YL 5-6: 表現の幅が広がる。
- YL 6-7: 一般的な児童書レベル。
- YL 7-8: 少し難解な児童書や、易しめの一般書。
- YL 8-9: 一般書レベル。
- YL 9-: ネイティブ向けの一般書。
自分のレベルを知る簡単な目安としては、「本を開いて、1ページあたり分からない単語が1個以下」が理想的と言われています。または、「内容がスラスラ頭に入ってきて、読んでいてストレスを感じないか」という感覚も重要です。
もし自分のレベルが分からない場合は、まずはYL 0-1 や YL 1-2 といった最も易しいレベルから始めてみるのがおすすめです。読んでみて「簡単すぎるな」と感じたら、少しずつレベルを上げていけば良いのです。
SSSのウェブサイトなどでは、レベル診断の目安や、レベル別の推奨語数などが詳しく解説されていますので、参考にしてみてください。
ステップ2:多読に適した教材を選ぶ
多読の教材は多岐にわたりますが、特に初心者に強くおすすめしたいのが「Graded Readers(GR)」です。
Graded Readersとは、英語学習者のために、語彙や文法を制限して書き直された(グレーディングされた)読み物シリーズです。世界中の有名な物語や、ノンフィクションのトピックなど、様々なジャンルがあります。
Graded Readersの最大の利点は、レベル分けが明確で、自分のレベルに合った本を見つけやすいことです。また、学習者向けに作られているため、多読三原則を実践しやすいように工夫されています。
有名なGraded Readersシリーズ:
- Oxford Reading Tree (ORT): 子供向けですが、大人の多読入門にも最適。絵が多く、ストーリーが楽しい。ステージ1から16までレベル分けされています。
- Penguin Readers: 幅広いレベルとジャンル。有名な小説の簡易版など。
- Cambridge English Readers: 推理小説やロマンスなど、オリジナルの物語が多い。音声付きのものも多いです。
- Macmillan Readers: こちらも幅広いジャンル。
これ以外にも様々な出版社からGraded Readersが出版されています。最初は図書館を利用したり、電子書籍のサンプルを読んだりして、自分に合うシリーズを見つけてみましょう。
Graded Readersに慣れてきたら、自分の興味のある分野の洋書にも挑戦してみましょう。簡単な児童書、ヤングアダルト小説、自分が詳しい分野のノンフィクションなどは、意外と抵抗なく読める場合があります。ただし、多読三原則は忘れずに。難しいと感じたら、すぐに別の本に移りましょう。
最近では、英語学習者向けのウェブサイトやアプリでも、レベル別の記事や物語が読めるサービスが増えています。通勤時間や隙間時間にも読めるので便利です。
教材を選ぶ際は、「自分が読んでみたい、面白そうだと思えるか」という基準を大切にしてください。内容がつまらないと、多読を続けるのが苦痛になってしまいます。
ステップ3:読む環境と習慣を作る
多読を成功させるためには、「いつ」「どこで」「どのように」読むかをある程度決めて、習慣化することが大切です。
- 読む時間を決める: 毎日決まった時間に15分でも良いので、多読の時間を確保しましょう。朝起きてすぐ、通勤電車の中、寝る前など、自分のライフスタイルに合わせて決めます。
- 読む場所を決める: 集中できる静かな場所を選びましょう。カフェや図書館も良いかもしれません。
- スマホやPCの通知をオフにする: 読んでいる最中に通知が来て集中が途切れるのを防ぎます。
- 紙媒体か電子書籍か: どちらでも構いません。自分が読みやすい方を選びましょう。電子書籍なら、分からない単語をすぐに調べられる機能がありますが、多読の場合はぐっと我慢が必要です!代わりに、気になった単語はチェック機能などでマークしておき、読み終わってからまとめて確認するなどの工夫をしましょう。
最初は短時間からで良いので、とにかく毎日続けることを意識してください。歯磨きやお風呂のように、習慣化してしまえば、多読をしないと落ち着かない、という状態に持っていけます。
目標設定も有効です。「1日〇ページ読む」「今週中に〇冊読む」「1ヶ月で〇万語読む」といった具体的な目標があると、モチベーションを維持しやすくなります。SSSでは「100万語読破」が最初の大きな目標として推奨されています。
挫折しないためのコツ – 多読を続けるために
多読は効果的な学習法ですが、継続できなければ意味がありません。ここでは、多くの人が多読で挫折してしまうポイントを踏まえ、そうならないための具体的なコツをご紹介します。
コツ1:「やさしい本」の徹底(「簡単すぎるかな?」くらいでちょうどいい)
これが最も重要かもしれません。多読は、難しい本を頑張って読むことではありません。「ストレスなく、スラスラと読める」レベルの本を大量に読むことです。
「こんな簡単な本、読んでて意味あるのかな?」と思うくらいのレベルでちょうど良いのです。易しい本なら、内容理解に集中できますし、読むスピードも自然と上がります。語彙や文法に不安があるうちは、特に易しめのレベルから始めましょう。
コツ2:面白くないと思ったらすぐに別の本へ
多読は楽しむことが大切です。もし選んだ本が自分にとって面白くない、退屈だと感じたら、無理して最後まで読む必要はありません。すぐに別の本に切り替えましょう。
世の中には星の数ほど洋書があります。自分にぴったりの、読んでいてワクワクするような本に必ず出会えるはずです。色々な本を試してみて、お気に入りのジャンルやシリーズを見つけてください。
コツ3:完璧主義にならない
多読は完璧な理解を目指す学習法ではありません。分からない単語や表現があっても、内容が100%理解できなくても、気にしないで読み進めましょう。
**「全体の流れや雰囲気が掴めればOK」**くらいの気楽な気持ちで取り組みましょう。完璧を目指すと、読むのが苦痛になり、ペースも落ちてしまいます。多少分からなくても、読み進めるうちに後で理解できたり、他の本で同じ表現に出会ったりすることもあります。
コツ4:目標を細分化する
「100万語読破!」という大きな目標は素晴らしいですが、それだけだと遠すぎて心が折れることがあります。
まずは「1週間で5万語読む」「今月中にYL2の本を10冊読む」のように、短期間で達成可能な小さな目標を設定しましょう。小さな目標をクリアしていくことで、達成感を得られ、モチベーションを維持しやすくなります。
コツ5:記録をつける
読んだ本のタイトル、語数、読了日などを記録しておきましょう。手帳やノート、多読支援アプリなどを活用します。
記録をつけることで、自分がこれだけたくさんの英文を読んだんだ、という**「見える化」**ができます。これはモチベーション維持に非常に効果的です。語数がどんどん増えていくのを見るのは、想像以上に達成感があります。
コツ6:仲間を見つける、コミュニティに参加する
一人で黙々と続けるのが苦手な場合は、一緒に多読をする仲間を見つけたり、オンラインの多読コミュニティに参加したりするのも良い方法です。
読んだ本の感想を共有したり、お互いの進捗を報告し合ったりすることで、良い刺激を受け、モチベーションを維持できます。 多読に関する情報交換もでき、新しいお気に入りの本に出会える可能性も高まります。
コツ7:ご褒美を設定する
小さな目標を達成するたびに、自分にご褒美を設定するのも有効です。「YL2の本を10冊読めたら、前から気になっていたカフェに行く」「累計10万語達成したら、ちょっと高めの文房具を買う」など、自分が喜ぶようなご褒美を用意しましょう。
ご褒美は、多読を続けるためのプラスの強化となり、楽しみながら学習を進める手助けになります。
これらのコツを意識することで、多読を「続けられる」学習法に変えることができるはずです。
レベルアップの進め方 – 次のステップへ
多読を続けていると、だんだん読むスピードが上がってきたり、易しいレベルの本が物足りなく感じたりする時期が来ます。そう感じたら、少しずつレベルを上げていくタイミングです。
1. 読む速度が上がってきたら
同じレベルの本でも、以前より格段に速く読めるようになった、と感じたら、一つ上のレベルのGraded Readersに挑戦してみましょう。ただし、いきなりレベルを上げすぎると挫折の原因になるので、焦らず徐々に上げるのがポイントです。
2. 語数を増やす
同じレベルの中でも、少しページ数の多い本に挑戦したり、1日に読む冊数や時間を増やしたりすることで、総語数を増やしていくことを意識しましょう。総語数は多読の効果と密接に関係しています。
3. 読むジャンルを広げる
これまでは物語ばかり読んでいたなら、ノンフィクションや伝記、歴史など、今まであまり触れてこなかったジャンルの本にも挑戦してみましょう。語彙や表現の幅が広がり、新しい発見があるかもしれません。
4. 多読以外の学習との組み合わせ
多読でインプットした知識を、アウトプットの練習と組み合わせることで、より効果的な英語学習が実現できます。
- 音読・シャドーイング: 読んだ英文を声に出して読むことで、リスニング力やスピーキング力、発音の練習になります。音声付きの教材を選ぶと良いでしょう。
- リーディングレポート/要約: 読んだ本の内容を簡単な英語でまとめてみることで、ライティング力と内容理解を深める練習になります。
- ディスカッション: 読んだ本の内容について、英語で誰かと話してみるのも効果的です。オンライン英会話などで話題にするのも良いでしょう。
多読はあくまで英語学習の一つの方法です。他の学習法と組み合わせることで、英語力をバランス良く伸ばしていくことができます。
英語多読に関するよくある質問(FAQ)
最後に、英語多読に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. どのくらいの期間で効果が出ますか?
効果の現れ方には個人差がありますが、一般的には累計10万語を超えたあたりから「あれ、前より楽に読めるかも?」といった変化を感じ始める人が多いようです。本格的な効果を実感するには、30万語、50万語、そして目標とされる100万語と読み進めるにつれて、より顕著になってきます。数ヶ月から1年以上かかることも珍しくありませんが、焦らず継続することが大切です。
Q2. 辞書を引かないで本当に大丈夫?分からない単語ばかりだと不安です。
多読の初期段階、特に易しいレベルの本では、分からない単語は文脈から推測するか、読み飛ばしてしまって問題ありません。多読の目的は完璧な理解ではなく、大量の英文に触れることだからです。どうしても気になる場合は、読み終わった後にまとめて調べる、という方法をとりましょう。ただし、頻繁に辞書を引いてしまうと多読のリズムが崩れてしまうので注意が必要です。レベルが上がってきて、内容理解が難しくなってきたら、辞書を引く頻度を少し増やしても構いませんが、あくまで多読三原則を意識することを忘れないでください。
Q3. 内容が理解できないときはどうすればいいですか?
内容が全く理解できない場合は、その本があなたのレベルに合っていない可能性が高いです。無理に読み続けるのではなく、一つか二つレベルを下げて、もっと簡単な本を選び直しましょう。「簡単すぎるかな?」と感じるレベルの本を選ぶのが多読の鉄則です。
Q4. ノンフィクションとフィクション、どちらが良いですか?
どちらでも構いません。あなたがより興味を持てる方を選ぶのが一番です。フィクションは物語に没入しやすいというメリットがあり、ノンフィクションは特定の分野の語彙や知識を深められるというメリットがあります。最初は物語から入って、慣れてきたらノンフィクションにも挑戦してみる、といった進め方も良いでしょう。
Q5. 多読だけでペラペラになりますか?
多読はインプット能力(リーディング、リスニングの土台)を非常に効果的に高めますが、それだけで流暢に話せるようになるわけではありません。 ペラペラになるには、実際に英語を話す練習(スピーキング)や、書く練習(ライティング)といったアウトプットの機会が必要です。多読で得た語彙や表現を、積極的に使ってみるようにしましょう。
Q6. 子供向けの教材で大人が学んでもいいですか?
はい、全く問題ありません。特に多読の入門段階では、ORTのような子供向けの絵本や易しい物語は、語彙や文法がシンプルで、絵による内容理解の助けもあるため、大人にとって非常に効果的な教材となります。「子供向けだから恥ずかしい」などと思わず、まずは易しい教材から始めてみてください。
まとめ:多読はあなたの英語学習を変える可能性を秘めている
この記事では、英語多読の効果、具体的な始め方、そして継続のコツについて、SEOとライティングの視点から深掘りして解説しました。
英語多読は、単語を覚えたり文法を詰め込んだりする従来の学習法とは異なり、**「やさしい本を、辞書を引かずに、大量に読む」**ことで、英語の語順やリズムに慣れ、英語を英語のまま理解する力を養う学習法です。
語彙力、文法力、読解スピードの向上はもちろん、リスニングやスピーキングの土台作り、そして何より「英語を読むことの楽しさ」を教えてくれます。
もちろん、効果が出るまでには時間もかかりますし、レベル選びやつまらない本に当たるといった困難に直面することもあるでしょう。しかし、この記事でご紹介した挫折しないためのコツ(やさしい本を選ぶ、面白くない本はすぐにやめる、完璧主義にならない、記録をつけるなど)を実践すれば、きっと多読を習慣化し、その恩恵を享受できるはずです。
今日からあなたの英語学習に「多読」を取り入れてみませんか?
まずは、この記事を参考に自分のレベルに合ったGraded Readersを1冊手に取ってみてください。そして、辞書を引かずに、リラックスして読み始めてみましょう。きっと、今までとは違う英語の世界が見えてくるはずです。
多読は、あなたの英語学習を「苦行」から「知的な冒険」へと変える可能性を秘めています。さあ、ページを開いて、新しい旅を始めましょう!
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