皆様、お疲れ様です！元気にしていますでしょうか？今回は朝倉祐介氏著の「ファイナンス思考」を読んでみました。人に勧められて読んだのですが、自主的に手に取ったのではなかったこともあり正直どんどん読み進めれたという感じではなかったです。ゆえにほとんど記憶に残ってないかもです（ごめんなさい）
「一生懸命、毎日働いているのに、自分の仕事が会社全体にどう貢献しているのかよく分からない…」 「売上目標は達成したけど、本当に会社の価値を高められているのかな？」 「経営層は何を考えているんだろう？目の前の業務と会社の戦略がどう繋がるのか見えない…」
もしあなたが、そんなモヤモヤを抱えながら日々の仕事に向き合っているとしたら、これからご紹介する一冊が、あなたのビジネスパーソンとしての視点を根底から揺さぶり、そして劇的にクリアにしてくれるかもしれません。
それが、朝倉祐介氏の著書『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』です。
「ファイナンス」と聞くと、「難しそう…」「数字に強い人が読む本でしょ？」と身構えてしまう人もいるかもしれません。正直に言うと、私も手に取る前はそう感じていました。しかし、この本は単なるファイナンスの教科書ではありません。これは、現代のビジネスパーソンがVUCA（変動性、不確実性、複雑性、曖昧性）と呼ばれる予測困難な時代を生き抜き、自社、そして自身のキャリアの価値を最大化するために必須となる「ものの考え方」を教えてくれる、まさに「思考法」の本なのです。
さあ、未来の企業価値、そしてあなたの価値を高めるための思考法、「ファイナンス思考」の世界へ一緒に踏み込みましょう。
「ファイナンス思考」とは何か？ – 目の前の仕事と企業価値を結びつける羅針盤
まず、本書が提唱する「ファイナンス思考」とは一体何でしょうか？
著者の朝倉祐介氏は、ベンチャーキャピタリストとして多くの企業の光と影を見てきた経験、そして自身がミクシィの社長として事業再生に携わった経験から、多くの日本企業やそこで働く人々が陥りがちな「ある病」とその処方箋として「ファイナンス思考」の重要性を説きます。
その「病」とは、簡単に言えば「過去の延長線上でしか物事を考えられない」「売上や利益といった過去の成果ばかりに目を奪われ、将来の企業価値創造という視点が抜け落ちている」ことです。
これに対し、ファイナンス思考は、「企業の将来の姿、すなわち将来生み出すであろうキャッシュフローの合計（企業価値）を最大化する」という視点から、あらゆる経営判断や日々の業務を捉える思考法です。
従来の「会計思考」が、貸借対照表（BS）や損益計算書（PL）といった過去の数字を見て経営を判断する側面が強いのに対し、「ファイナンス思考」は、これから企業がどれだけ稼ぐ力（キャッシュフロー）を将来にわたって生み出せるか、という未来に焦点を当てます。
例えば、新規事業への投資。会計思考では、投資額に対する短期的な利益を見て判断しがちです。しかしファイナンス思考では、その新規事業が長期的にどれだけのキャッシュフローを生み出し、それが企業の将来価値をどれだけ高める可能性があるのか、という視点で評価します。例え短期的には赤字でも、将来大きなキャッシュフローを生む可能性があれば、それは価値ある投資だと判断できます。
このように、ファイナンス思考は、単に財務諸表を読み解くスキルではなく、企業を長期的な視点で捉え、将来の価値創造のために「今、何をすべきか」を判断するための「経営哲学」や「羅針盤」なのです。そして、それは経営層だけでなく、現場で働く一人ひとりの意識や行動を変える力を持っています。
なぜ今、ファイナンス思考が必要なのか？ – 変化の激しい時代に必須の羅針盤
では、なぜ今、これほどまでに「ファイナンス思考」の重要性が叫ばれているのでしょうか？それには、現代のビジネス環境の大きな変化が関係しています。
1. VUCA時代の到来と既存事業の限界
現代は、Volatility（変動性）、Uncertainty（不確実性）、Complexity（複雑性）、Ambiguity（曖昧性）が高く、将来の予測が極めて困難な「VUCA時代」と呼ばれています。技術革新は目覚ましく、市場環境は常に変化し、従来のビジネスモデルが通用しなくなるスピードが加速しています。
このような時代において、過去の成功体験に基づいた「会計思考」だけでは立ち行かなくなっています。既存事業の延長線上に未来はなく、常に新しい価値を生み出し続けなければ、企業の存続そのものが危ぶまれます。
ファイナンス思考は、こうした不確実な状況下でも、将来のキャッシュフロー創出という揺るぎない軸を持って、リスクを取りながらも新しい挑戦を続けるための判断基準を提供してくれます。
2. 新規事業の重要性と評価の難しさ
変化に対応するためには、新規事業への積極的な投資が不可欠です。しかし、新規事業は立ち上げ当初は赤字であることが多く、過去の成果を見る「会計思考」では正当な評価がしにくいという問題があります。
ファイナンス思考では、新規事業の「将来生み出すであろうキャッシュフロー」という潜在的な価値を評価します。これにより、目先の利益にとらわれず、長期的な視点から新規事業の可能性を見極め、適切なリソース配分を行うことが可能になります。 これは、既存事業の維持・改善に比べて、新規事業の立ち上げが苦手とされる日本企業にとって、特に重要な視点です。
3. ステークホルダーへの説明責任
現代の企業は、株主だけでなく、従業員、顧客、地域社会など、多様なステークホルダーに対して説明責任を負っています。特に上場企業は、株主に対して企業の価値をいかに高めていくかを明確に説明する必要があります。
ファイナンス思考は、企業の価値創造ストーリーを明確に言語化するための強力なツールとなります。将来の成長戦略が、どのように将来のキャッシュフローに繋がり、結果として企業価値を高めるのかを論理的に説明することで、投資家からの信頼を得たり、従業員のエンゲージメントを高めたりすることに繋がります。
4. 個人のキャリア形成における重要性
ファイナンス思考は、経営層や管理職だけに必要なものではありません。現場で働く一人ひとりがこの思考法を身につけることで、自身の仕事が会社全体にどう貢献しているのかを理解し、より主体的に、戦略的に働くことができるようになります。
自分の部署やチームの活動が、最終的に企業の将来キャッシュフローにどう影響するのかを考えることで、日々の業務の意義を見出し、より効果的な方法を選択できるようになります。 また、キャリアの選択においても、単に目先の給与や役職だけでなく、将来の自分自身の価値を高めるためにはどのような経験やスキルが必要か、という長期的な視点で判断できるようになります。
このように、ファイナンス思考は、企業の生き残りはもちろん、私たち個人がビジネスパーソンとして成長し、変化の時代を生き抜くための必須スキルとなりつつあるのです。
本書の核心に迫る – 各章のポイントと深掘り
本書は、ファイナンス思考の重要性とその実践方法について、以下の4つのパートで構成されています。それぞれのパートの 핵심 포인트を見ていきましょう。
Part 1: なぜ、あなたの頑張りは「企業価値」に繋がらないのか
このパートでは、多くのビジネスパーソンが陥りがちな「頑張っているのに報われない」感覚の正体を明かし、企業価値という概念の重要性を提示します。
著者はここで、過去の売上や利益といった「会計の数字」だけを追いかけることの限界を鋭く指摘します。たとえ売上が伸びていても、それ以上にコストが増加していたり、将来の成長につながる投資を怠っていたりすれば、企業の「将来生み出すであろうキャッシュフロー」は減少し、結果として企業価値は下がってしまいます。
つまり、あなたの「頑張り」が本当に価値あるものとなるのは、それが企業の「将来のキャッシュフロー」の増加に繋がった時だけなのです。
このパートを読むことで、あなたは日々の業務がどのような経路で最終的な企業価値に繋がるのか、あるいは繋がらないのかを意識するようになります。これは、あなたの仕事に対する意識を根底から変える、非常に重要な視点の転換点となります。
Part 2: 「ファイナンス思考」の教室
このパートでは、ファイナンス思考の基本的な考え方と、企業価値を測るための主要な指標について解説します。難しい数式はほとんど出てきませんが、概念的な理解を深めることができます。
- 企業価値の構成要素: 事業が生み出す価値（事業価値）と、現金や有価証券といった非事業用資産の価値（非事業価値）に分けて考えます。ファイナンス思考で主に焦点を当てるのは、将来のキャッシュフローを生み出す源泉である「事業価値」です。
- 企業価値向上のメカニズム: 企業価値は、「どれだけ稼ぐか（キャッシュフローの増加）」と「稼いだお金をどれだけ早く手に入れられるか（キャッシュフロー発生時期の前倒し）」によって決まることを学びます。
- 主要な指標: EVA（Economic Value Added）、ROIC（Return On Invested Capital）といった、企業がどれだけ効率的に価値を創造しているかを測る指標の概念を紹介します。これらの指標を理解することで、単に売上や利益を見るだけでなく、資本効率という視点も加わります。
- PL、BS、CFの関係性: 財務三表（損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書）がそれぞれどのような情報を示しており、それらがどのように企業の将来のキャッシュフローと繋がるのかを分かりやすく解説します。特に、キャッシュフロー計算書が企業の「体力」を示す重要な指標であることが強調されます。
このパートを通じて、あなたはファイナンスの基本的な考え方を、企業価値向上という文脈の中で理解できるようになります。数字に苦手意識がある人でも、概念を掴むことに焦点を当てれば、十分に読み進めることができるでしょう。
Part 3: 「戦略」をファイナンス思考で考える
ここでは、経営戦略をファイナンス思考でどのように評価し、構築していくかを論じます。
著者は、「良い戦略」とは、単に斬新であるとか、かっこいいとかではなく、「企業の将来生み出すキャッシュフローを最大化する戦略」であると定義します。
- 競争優位性: 事業が長期的に高いキャッシュフローを生み出すためには、競合他社に対する明確な優位性が必要です。それがどのような要素によって生み出されるのか（ブランド力、技術力、ネットワーク効果など）をファイナンス思考の視点から分析します。
- 持続可能性: 一時的な優位性だけでなく、それがどれだけ長く続くか（持続可能性）が、将来のキャッシュフロー、ひいては企業価値に大きく影響します。
- ポートフォリオ戦略: 複数の事業を展開している企業が、どの事業に投資し、どの事業から撤退するかといった判断を、それぞれの事業が将来生み出すであろうキャッシュフローの期待値に基づいて行うことの重要性を説きます。これは、企業全体の企業価値を最大化するための視点です。
このパートは、経営企画担当者や事業責任者にとって特に示唆に富む内容です。あなたが属する事業や部署の戦略が、本当に企業の将来価値向上に貢献するものなのかどうかを、ファイナンス思考のレンズを通して再評価するきっかけとなるでしょう。
Part 4: 「組織・個人」をファイナンス思考で考える
最終パートでは、組織全体にファイナンス思考を浸透させる方法、そして私たち個人が日々の仕事やキャリア形成においてファイナンス思考をどのように活かせるかを具体的に考えます。
- 組織への浸透: ファイナンス思考は、経営層だけでなく、現場レベルまで浸透して初めてその真価を発揮します。そのためには、単に知識を教えるだけでなく、評価制度や社内コミュニケーションを通じて、社員一人ひとりが「自分の仕事が将来のキャッシュフローにどう繋がるのか」を意識できるような仕組み作りが重要であると説きます。
- 個人での実践:
- 目標設定: 単に売上やコストといった過去や短期の数字だけでなく、自分の業務が将来のキャッシュフロー創出にどう貢献するか、という視点で目標を設定する。
- 意思決定: 複数の選択肢がある場合、それぞれが将来のキャッシュフローにどう影響するかを考え、より企業価値向上に資する方を選択する。
- キャリア形成: 自分の「人的資本」（スキルや経験）が将来生み出すであろうキャッシュフローを最大化するために、どのようなスキルを身につけ、どのような経験を積むべきか、という長期的な視点でキャリアを考える。
このパートを読むと、ファイナンス思考は決して他人事ではなく、自分自身の働き方やキャリア戦略にも深く関わるものであることを実感できます。日々の業務が、単なる作業ではなく、未来への投資行為であるという意識を持つことができるようになります。
本書の評価：メリット・デメリット（読む上での注意点）
本書を読み終えた上で、その評価と、読む上での注意点をまとめておきます。
メリット：
- ファイナンスの専門知識がない人でも概念を理解できるよう工夫されている: 本書は、難しい数式や専門用語を避け、平易な言葉や比喩を用いてファイナンス思考の核心を解説しています。会計や財務に苦手意識がある人でも、抵抗なく読み進めることができるでしょう。
- 経営と現場のギャップを埋める視点を提供: 経営層が何を考え、現場の頑張りがどのようにそれに繋がるのか（あるいは繋がらないのか）が明確になり、両者の視点のギャップを埋める手助けとなります。
- 抽象的な経営戦略を、具体的な企業価値向上という指標と結びつける: 漠然としがちな経営戦略を、「将来キャッシュフローの最大化」という具体的なゴールと結びつけて考えることができるようになります。
- 著者の経験に基づいたリアリティのある解説: ベンチャー投資や企業経営の現場で実際に経験してきたからこその説得力があり、単なる机上の空論ではない実践的な示唆に富んでいます。
デメリット（読む上での注意点）：
- ファイナンスの「入門書」ではない: 会計やファイナンスの基礎知識が全くない場合、一部の概念（割引率など）で理解に時間がかかる可能性はあります。ただし、基本的な会計知識（PL, BS, CFが何を意味するか程度）があれば、よりスムーズに読めるでしょう。必要であれば、本書を読む前に簡単な会計の入門書で基礎知識を補っておくのも良いかもしれません。
- 一度読んだだけでは消化しきれない深さがある: 本書で提唱されている思考法は非常にパワフルですが、それを完全に自分のものにするには、一度読むだけでなく、繰り返し読み返したり、日々の業務の中で意識的に実践したりする必要があります。
- 具体的な計算方法よりも、概念理解に重きが置かれている: 実際に企業価値を計算するための詳細な方法論については、本書ではあまり触れられていません。あくまで「思考法」に焦点を当てた本です。もし具体的な計算方法まで知りたい場合は、別途ファイナンスの専門書を読む必要があります。
これらの点を踏まえると、本書は「ファイナンス思考」という新しい視点を得るための、非常に価値のある一冊であると言えます。デメリットというよりは、本書を最大限に活用するための予備知識や心構えと捉えるのが良いでしょう。
どんな人におすすめか？
本書は、特定の職種の人だけでなく、幅広いビジネスパーソンにおすすめできます。特に以下のような方々には強くお勧めしたいです。
- 経営企画、事業開発担当者: 経営戦略や新規事業の評価、推進において、ファイナンス思考は必須の視点となります。
- 管理部門（経理、財務、人事、総務など）の方: 会社の数字を扱う部門はもちろん、間接部門の方々も、自身の業務が企業価値にどう貢献しているかを理解することで、より戦略的に仕事を進められます。
- 経営者、経営幹部: 企業の舵取りを担う立場にある方にとって、ファイナンス思考は意思決定の精度を高めるための羅針盤となります。
- 自分の仕事が会社全体にどう影響するか知りたいビジネスパーソン: 現場で働く方々が、自身の貢献を企業価値という視点で捉え直すことで、仕事へのモチベーションやオーナーシップが高まります。
- 経営戦略や企業価値に興味がある人: ビジネスの仕組みや、企業がどのように価値を生み出しているのかについて深く理解したい人に最適です。
- ファイナンスを学びたいが、どこから手を付けて良いか分からない人: 専門知識がなくても、ビジネスにおけるファイナンスの役割と重要性を体系的に学ぶことができます。
本書は、あなたのビジネスパーソンとしての「解像度」を高め、働くことの意義を再定義してくれる力を持っています。
「ファイナンス思考」を読んだ後に取るべき行動
本書を読んだだけで満足してしまってはもったいない！せっかく得た新しい視点を、あなたの血肉とするために、ぜひ以下の行動を試してみてください。
- 本書の内容を自分の会社の状況に当てはめて考えてみる: 本書で学んだ概念（企業価値、将来キャッシュフローなど）を、あなたが働く会社や所属する事業部、チームに当てはめて考えてみましょう。あなたの会社はどのように企業価値を高めようとしているのか？あなたの部署の活動は、将来のキャッシュフローにどのように貢献しているのか？
- 会計の基本的な知識を学ぶ（必要であれば）: 本書で少し難しく感じた部分があったなら、基本的な会計（財務三表の読み方など）について解説した入門書を読んでみるのも良いでしょう。本書の内容がより深く理解できるようになります。
- 経営会議の資料や会社のIR情報を「ファイナンス思考」の視点から見てみる: 経営層向けの資料や、株主向けのIR情報（決算短信、有価証券報告書など）を、本書で学んだファイナンス思考のレンズを通して見てみましょう。そこに書かれている数字や戦略が、企業の将来キャッシュフローにどう影響する意図なのかを読み解く練習をします。
- チームや部署内で本書について話し合ってみる: 本書の内容をチームメンバーや同僚と共有し、ディスカッションしてみましょう。「私たちの仕事は、将来のキャッシュフローにどう繋がっているんだろう？」「もっと企業価値を高めるために、他にできることはないだろうか？」といった問いを投げかけることで、チーム全体の意識を高めることができます。
- 自分の業務が将来キャッシュフローにどう貢献するか意識する: 日々の業務を行う際に、「このタスクは、将来会社のキャッシュフローを増やすためにどう役立つのだろう？」と問いを立ててみましょう。この意識を持つだけで、業務の優先順位や取り組み方が変わってきます。
本書は、あなたの「思考のOS」をアップデートする一冊です。読みっぱなしにせず、日々のビジネスの実践の中で意識的に活用していくことが、その真価を引き出す鍵となります。
まとめ：ファイナンス思考を身につけて、未来を切り拓こう
朝倉祐介氏の「ファイナンス思考」は、単なるファイナンスの専門書ではなく、変化の激しい現代において、企業や個人が持続的に価値を創造していくための羅針盤となる「思考法」を提示してくれる、非常に重要な一冊です。
過去の成果である売上や利益に囚われるのではなく、企業の将来生み出すであろうキャッシュフローの合計である「企業価値」を最大化するという視点を持つこと。そして、そのために「今、何をすべきか」を判断することの重要性が、著者の豊富な経験に基づき、分かりやすく解説されています。
ファイナンスや会計に苦手意識がある方でも、本書は概念的な理解に重点を置いているため、安心して読み進めることができます。そして、読み終えた後には、間違いなくあなたのビジネスに対する見方、そしてあなた自身の仕事に対する意識が変わるはずです。
日々の業務が、単なる作業の繰り返しではなく、未来の価値創造に繋がる投資行為であるという視点を持つこと。そして、自分のスキルや経験が、将来生み出すであろう「人的資本」の価値を最大化するために、今何を学ぶべきか、どのような経験を積むべきかを考えること。
「ファイナンス思考」を身につけることは、変化の時代を力強く生き抜くビジネスパーソンにとって、必須の自己投資です。ぜひ本書を手に取り、あなたのビジネスパーソンとしての視座を高め、不確実な未来を自らの手で切り拓いていくための第一歩を踏み出してください。
この書評が、あなたが「ファイナンス思考」という素晴らしい概念に出会い、あなたのビジネスライフをより豊かに、より戦略的に進めるための一助となれば幸いです。
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