皆様、お疲れ様です!オカルト、都市伝説系大好きな私なのです。色々な実験や仮説の類もとても大好きです。今回はUniverse 25というネズミを用いた実験について書き残しておこうと思います。
信じるか信じないかはあなた次第ニャゴ!
UNIVERSE 25とは
「Universe25」は、動物行動学者のジョン・B・カルフーンによって行われた実験です。この実験では、天敵がいなくて食物にも困らない「楽園」の状態で過ごせばどうなるのかを調査しました。具体的には、豊富な食料と水が補給される広い空間に健康なネズミを8匹(4組)を放ち、その後のネズミがどのような行動をするのかを観察するものです。
この実験は名前の通り25回行われており、その全てで同じ結果となっています。ジョン・B・カルフーンは5年を越える期間にわたって何世代ものネズミを観察し続けました。適切な気温と湿度を保たれた室内に、2.57メートル四方の大きなケージを設置し、健康なネズミのつがい4組(21日齢)を入れたところから実験は始まりました。ケージ内は彼らが住みやすいようにさまざまな工夫が施され、巣材は無限に供給されました。
最初8匹だったケージ内の「マウス人口」はねずみ算式に順調に増え続け、約7ヶ月後、親マウスは150匹子どもは470匹ほどに増加していました。しかし、それ以降増え方はゆっくりとなりはじめ、マウスの行動パターンに予想外の不自然な変化が見られるようになります。「Universe 25」のケージ内は、15匹のマウスを楽に収容できる巣作りスペースが256個用意されていました。ふつうに考えると、巣作りスペースそれぞれに平均して分布しそうなものですが、そうはならず、過疎地では13匹、最過密地域では約8倍の111匹の個体が窮屈に暮らしていました。
マウスはふつう一匹ずつ単独で活動するのだが、過密地域ではどういうわけか、同じ時刻に、皆いっせいにえさ場に行くようになった。1匹で食べているマウスの様子はどこか不安げで、やがて大勢で混み合っているえさ場に向かうようになる。
マウスは本来なわばりをもっており、縄張り行動によって他の個体とのコミュニケーションをはかり、「規律」ある生活をするのだが、増加率が低下する頃から次第になわばりをもたないマウスがでてきた。
彼らのオスは、本来なら敬遠される床の中心部に非活動の「引きこもり」になって暮らすようになった。引きこもりマウスは積極的に他の個体と関わるのを避け、また他のマウスからも相手にされなくなったが、ときには他の仲間に対して悪質な攻撃を仕掛けることもあった。
また、テリトリーをもたないメスも、ふつう避けるはずの高いエリアに「引きこもり」状態となり、子どもをつくることもなく、ただただヒッキーとして暮らすようになった。
「引きこもり」以外のマウスはどうなっただろうか。
マウス社会では、通常テリトリーを守るのはオスの役割であり、子どもを守り育てるのはメスの役割である。ところが、この段階になるとメスがオスの役割を引き継ぐようになった。メスもテリトリーを守る社会的行動に出て、他の個体を攻撃するようになり、次第にその攻撃性が子どもにまで向かうようになってしまったのである。
子どもは母親から攻撃され、傷つき、本来の巣離れよりも早く巣を出ることを余儀なくされる。追い出された子どもは、多くの場合結局「引きこもり」マウスになってしまうのだった。
本来、メスは危険を察知すると子どもを守るための行動をとり、安全な場所へ子どもを運ぶものである。しかし、この社会発達段階の母マウスは、なぜか運んでいる途中で子どもを落としてしまったり、または子どもを無視して自分だけが移動したりするようになった。見捨てられた幼いマウスのほとんどはそのまま放棄され、最後には他のマウスに食べられてしまうのだった。
以上のような生育の異常だけではなく、妊娠率も下がり、また流産率が上がるなど、マウス全体の出生率が急激に低下していったのである。
「テリトリー」をもたないオスの行動は、ますます異常になっていった。マウス社会での求愛行動は決まっており、自然界のマウスはそのルールに従って行動する。オスのマウスは気に入ったメスがいると後を付いてゆき、メスが自分の巣に入ると、その入り口付近で求愛行動をとりながらメスが出てくるのを待つ。
ところが求愛ルールを無視したオスが増え始め、メスが巣に入るとその後を付いて一緒に入ってしまうというストーカーマウスが登場する。また、成熟していないメスに交尾行動をとったり、オスに交尾行動をとる異常なマウスも出現し始める。
そして560日が経ったとき、突然のようにマウス人口増加が止まる。乳児の死亡率は急増し、社会の高齢化が急速に進むなか、とうとう600日目に出生の数を死亡数が上回る。920日目に最後の妊娠が確認されたが生まれることはなかった。そして、その後も生き延びた高齢化したマウス122匹(メス100、オス22)は、1780日目に最後のオスが死亡し、あとは滅亡を待つばかりとなる。
「Universe25」の実験の結論
「Universe25」の実験の結論は、利用可能な空間がすべて取られ、社会的役割が埋まると、各個体に経験される競争とストレスが複雑な社会行動を完全に崩壊させ、最終的に個体数が終焉を迎えるということでした。
この実験は、天敵がいなくて食物にも困らない「楽園」の状態で過ごせばどうなるのかを調査したものです。具体的には、豊富な食料と水が補給される広い空間に健康なネズミを8匹(4組)を放ち、その後のネズミがどのような行動をするのかを観察するものです。この実験は名前の通り25回行われており、その全てで同じ結果となっています。
人類はどうなる?
「Universe25」の実験は、ネズミにとって理想的な環境を与えると、その後のネズミ社会がどうなっていくのかを調査したものです。この実験は、人類が同じ道を辿るのかどうかについての議論を呼んでいます。一部の人々は、この実験が人類が滅亡する手前にいることを示唆していると考えています。実際、人類において先進国では少子高齢化などやひきこもりなどこの実験の後半部分に垣間見られる状態に酷似している状況がみられています。特に資本主義社会からの格差拡大などのゆがみですね。
ただし、人類はネズミよりも遥かに高度なテクノロジーや文化を有しており、潜在的に起こす未来だとしても、このような未来は選ばないだろうと言われています。果たしてどうなるか・・・。食料、水問題一つとっても我々人類は地球のキャパが超えてしまっている状態であり、人類に明るい未来があるようにはあまり感じることができないですね・・・。
ナオキマンの動画でもみて
時間がなくてジックリ読めないという方はこちらのナオキマンの動画をみてくださいませ。
コメント