すべてのネコは少なからず「サイコパス」であるという研究

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 皆様、お疲れ様です。毎度のことながらの最近忙しすぎてブログが放置状態で恐縮です。オミクロン株で大騒ぎですが、皆様はお元気でしょうか?オミクロン株に対して、既存のコロナワクチンの効果があるのかどうかがとても気になります。今日は、気になるニュースがありましたので取り上げます。

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すべてのネコは少なからず「サイコパス」であるという研究

 (リンク先より文章を引用等しております)

 かなり以前から、猫はサイコパスなのではないか??と疑問をもつ研究者が多く、色々と考察されていたりまします。もともとサイコパスではなく、「飼い主の性格が影響がしている論」もあります。まずは最初に「サイコパス論」からのお話です。

参考文献
How to tell whether your cat is a psychopathhttps://www.earth.com/news/how-to-tell-whether-you-cat-is-a-psychopath/

All cats have ‘an element of psychopathy’, according to new studyhttps://news.yahoo.com/cats-element-psychopathy-according-study-144040792.html?guccounter=1&guce_referrer=aHR0cHM6Ly93d3cuZ29vZ2xlLmNvbS8&guce_referrer_sig=AQAAAMfdzy6JsKEJQD8sWZDQpLLLEczA7UH04q5bgQd4SKEcOc-s5sli9nTIgNoUFSVGIp2Q0VUj4yYiNh5-f7V6MRir8WRT5d4T620ox8no8OoEmbvcx1VGq-Odr51uyFeNJvX_vwRAnJI9fNt1KaOv0jymP39gPfhWLh-9YHPFdJa_

元論文
A domestic cat (Felis silvestris catus) model of triarchic psychopathy factors: Development and initial validation of the CAT-Tri+ questionnairehttps://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0092656621000982#!

このほど、リバプール大学(University of Liverpool・英)とリバプール・ジョン・ムーア大学(LJMU・英)が主導した新たな研究により、すべてのネコが、少なからず何らかのサイコパス的傾向を持っている可能性が示されました。

しかし、その冷酷さや無慈悲さには、ネコにより程度の差があるようです。

研究は、11月10日付けで学術誌『Journal of Research in Personality』に掲載されています。

サイコパスにも程度の差がある

研究チームは今回、ネコサイコパス度を評価する診断ツールを構築するため、2042名の飼い主とその愛猫を対象とした調査を行いました。

作成されたのは、「CAT-Tri+」と呼ばれるアンケートです。

このアンケートには46の質問が含まれており、飼い主は、それぞれの質問が自分のペットにどれだけ当てはまるかを評価します。

研究主任のレベッカ・エヴァンス(Rebecca Evans)氏は、こう述べます。

「本研究では、飼いネコのサイコパス度を測定する質問票を開発しました。

質問票は、飼い主が提供した愛猫の行動例を用いて、サイコパスの三層モデル(大胆さ、冷酷さ、抑制のなさ)に基づいて作成されています。

最終的には、ネコのサイコパスに関連する5つの因子(大胆さ、冷酷さ、攻撃抑制度、ペット嫌い、人間嫌い)が評価されました」

大胆さは「社会的優位性や恐怖心のなさ」、冷酷さは「共感性の欠如や冷酷な攻撃性」、抑制のなさは「行動抑制の欠如」の指標となります。

飼い主が評価しなければならない質問には、以下のようなものが設けられました。

「私のネコは獲物をすぐに殺すのではなく、苦しめてから殺す」

「私のネコは理由もなく大きな声を出す」

「私のネコはとても興奮しやすい」

他にも、愛猫がよく高い位置に居座るかどうか、ほかのネコに支配的であるか、人や動物を攻撃するときに激しく鳴くかを観察するという質問もあります。

すべての回答は5点満点で採点され、総スコアをもとに飼い主と愛猫の関係性を評価。

その結果、ほとんどすべてのネコに、少なからずサイコパス気質が見られることが判明しました。

また、飼い主との関係性は、ネコの大胆さと冷酷さのスコアが高いほど質が低いことが示唆されています。

エヴァンス氏は、次のように説明します。

「今回の研究から、すべてのネコはサイコパスの要素を持っていることが示されました。

ただし、他の性格特性と同様に程度の差があり、あるネコは他のネコに比べ、より大胆で残酷であるようです。

これは、かつてネコの祖先が食料や縄張り、交尾の機会などを獲得する上で、サイコパス気質が役立っていたからと考えられます」

研究チームは、この診断ツールが飼い主と愛猫の関係性を改善し、その結果として、保護施設に収容されたり、処分されたりする機会を減らすのに役立つと期待しています。

サイコパス特性の強いネコについては、好ましくない行動を特定し、その性格に合わせて生活環境を変えることが役立つと考えられています。
(リンク先より文章を引用しています)

飼い主の性格から影響を受けたからかもしれない

ネコが不可解な行動を取るのはサイコパスだからではなく飼い主の性格を反映した結果かもしれない

(リンク先より文章等、引用しております)

次ですが、飼っているネコがあまりにも不可解な問題行動を繰り返すと「うちのネコはサイコパスなのでは?」と不安に思う飼い主も中にはいるそうです。そんなネコの問題行動について、「その原因はサイコパスだからではなく、飼い主の性格から影響を受けたからかもしれない」という研究が報告されています。そして、この研究に関して発表しているのは前述のサイコパス論を書いている方と同じ人でリバプール大学の「レベッカ・エヴァンス」さんです。

Why We Think Cats Are Psychopaths – The Atlantic
https://www.theatlantic.com/science/archive/2019/02/cat-psychopaths/583192/

Owner personality and the wellbeing of their cats share parallels with the parent-child relationship
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0211862

If Your Cat’s Neurotic, Scientists Say It’s Probably Just Mirroring You
https://www.sciencealert.com/scientists-say-your-cat-is-probably-mirroring-your-own-personality

カリフォルニア大学でネコの行動心理学を研究するMikel Maria Delgado氏は、ネコの一般的な振る舞いを見た飼い主がサイコパスだと考えてしまう理由の1つとして、犬とネコで表情の作り方が違うからだと指摘しています。

犬は表情筋が豊かであり、感情が顔に出やすく、人類と共存する長い歴史の中で犬は人間をまねて笑顔のような表情を浮かべることができるようになったといわれています。実際に「多様な表情は犬に選択的優位性を与える」と論じる研究の中で何度も眉を上げてかわいらしい笑顔を作る犬はシェルターから人間にもらわれていく可能性が高かったことが示されています。

しかし、ネコは人間や犬と比べて表情筋が基本的に少ないため、顔で感情を細やかに示すことが苦手です。その代わり、ネコは自分の耳や尻尾などを使ってコミュニケーションをとります。ネコのボディランゲージに気づかない飼い主はネコの感情を理解することができず、無表情で気ままに行動するネコを見て「うちのネコはサイコパスなのでは?」といぶかしんでしまうというわけです。The Atlanticは「経験豊富な飼い主に相談してみてください。そうすれば、サイコパスのように見えるネコの行動が決して大した問題ではないことがすぐにわかります」と述べています。

そんな「サイコパス」疑惑をかけられてしまいがちなネコですが、表情をあまり顔に浮かべないだけで、もちろん感情や性格は存在します。ノッティンガム・トレント大学の動物福祉研究者Lauren Finka氏率いる研究チームは、18歳以上のネコの飼い主3165人を対象にアンケート調査を実施。このアンケートでは飼っているネコの年齢や品種、健康状態や気になる問題行動を尋ねました。

アンケート調査ではネコに対する質問だけではなく、飼い主に対してビッグファイブによる性格分類も行われました。ビッグファイブとは「人間の性格は『開放性』『協調性』『誠実性』『外向性』『神経症傾向』の5因子で構成されている」という特性論で、研究チームはそれぞれの因子を数値で評価したとのこと。

調査の結果、回答者の92%が女性で、その年齢層は25~44歳が全体の半数を占めていたそうです。1人当たりのネコの平均飼育数は1.4匹で、ネコの平均年齢はおよそ7.2歳。全体の92%は去勢済みだったそうです。飼い主の76.6%は「自分のネコに病状はない」と述べ、残りは内臓や腫瘍、認知障害などの慢性的な症状を報告していたとのこと。45%の飼い主が部分的な放し飼いをしていて、ネコを家から一歩も出さない飼い主は全体の26.1%だったそうです。

アンケートを受けた飼い主の中で、自分のネコが問題行動を起こしていると答えたのは20%。そして、「攻撃性」「なんでもかじろうとする」「家を汚す」「家具をひっかく」「やたら威嚇する」などが問題行動として報告されています。

こうしたアンケート結果と飼い主の性格分類の結果をあわせることで、「ネコは飼い主の性格側面を吸収して反映しているかもしれない」と研究チームは主張しています。例えば、神経症傾向がより高い飼い主のネコは太りすぎや病気を抱えていることが多く、不安や恐怖、ストレス由来の問題行動が報告される傾向があったとのこと。

また、誠実性と開放性が高い飼い主は、自分のネコがわがままで貪欲だと報告する傾向はあったものの、一方で攻撃的ではないと評価していることも多かったそうです。特に誠実性が高い飼い主のネコは問題行動があまり報告されていないことも判明しました。

Finka氏は「大多数の飼い主は、自分たちのネコに最善のケアを提供したいと考えています。その結果、飼い主の性格とペットの幸福の間に重要な関係が生まれることをこの結果は示しています」と論じています。「ただし、飼い主の人格がネコの行動に直接影響を与えていると断言するためにはさらなる研究が必要となります」とFinka氏はコメントしています。

エジンバラ大学でネコを専門に研究するDanielle Gunn-Moore氏は「ネコは自分の小さな分身です。周囲の人々の影響を強く受けている感傷的な生き物で、飼い主と密接に結びついてお互いに影響を及ぼしあいます」と語っています。Finka氏は「人間のペットとして生きることがネコにとって必ずしも楽ではないかもしれません。私たち人間の行動がネコにどんな影響を及ぼしているのかを、ポジティブな面とネガティブな面の両方で認識することが重要です」と述べていました。

さいごに

 猫ちゃんは可愛いのでサイコパス野郎だったとしても許してしまいます・・・。アンケート方式の場合はやはり、記入する飼い主の性格などのバイアスがかかってしまうと思います。とはいえ、この研究は猫を理解することによって、猫の幸せを人間が考える良い機会になると思います。そして、世界には色々な研究をしている人がいるんだなあと思いました。

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