皆様、お疲れ様です。元気でしょうか?本日は、非常に重く、そして多くの方が声に出せずに抱えているであろう、ある切実な願いについて、皆様と共に静かに考えてみたいと思います。それは、「心をいかに落ち着かせ、そして、保ち続けるか」ということです。正直言うと、私が今相当苦しいのでどちらかというと自分のため、整理のために書いているのが正解です。
特に、人生の多くの困難が一度に押し寄せているかのような状況にある方へ、このお話しがほんの少しでも、心の安らぎに繋がればと願っております。具体的には、50代を迎えられ、かつての就職氷河期世代としての苦労を背負いながら、現在も仕事が不安定で経済的な不安を抱え、さらには職場でパワハラ被害にも遭われている、そういった状況にいらっしゃる方々のことを考えながら、筆を進めてまいります。
このような状況は、想像を絶するほど厳しいものであると存じます。年齢からくる体力や気力の変化、将来への漠然とした不安、経済的な現実的な重圧、そして、日々心を傷つけられる職場での出来事…。これらの要因が重なり合い、心が休まる暇がない、常に張り詰めている、あるいは深く沈み込んでいる、といった状態にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような嵐のような状況の中で、「心を落ち着かせる」などと言われても、難しく感じられるかもしれません。しかし、今日お話ししたいのは、魔法のように全ての問題を解決する方法ではなく、この厳しい現実の中でも、あなた自身の「心」という最も大切な場所を、いかに守り、保ち続けるか、そのための静かで、そして切実な方法についてです。私自身、落ち着くにはどうすればいいのか日々悩んでします。
1.まず、その辛さを「受け止める」こと
心が落ち着かない時、私たちはつい、「落ち着かなければ」「こんなことを考えていても仕方ない」と、自分の感情を否定したり、押し込めたりしがちです。しかし、これほどまでに多くの困難に直面している状況で、心が乱れるのは、人間としてあまりにも自然な反応です。
まず、必要なのは、今、あなたが感じているそのお辛さ、苦しさ、悲しみ、怒り、不安…それら全ての感情を、「ああ、自分は今、こんなにも辛い状況にいて、こんな風に感じているのだな」と、静かに「受け止める」ことです。
これは、「諦める」こととは全く違います。自分の感情に良いも悪いもなく、ただそこに存在することを許す。自分自身に対して、「こんなに大変な中で、よく頑張っているな」と、労いと共感のまな差しを向けること。この「自己肯定」、と言いますと大げさかもしれませんが、自分の現状と感情をそのまま受け入れるという作業が、心を落ち着かせるための、しかし非常に大きな第一歩となります。
パワハラという理不尽な行為は、あなたの人間性や価値を否定してくるものです。しかし、その言葉や行いは、相手の問題であって、あなたの価値とは何の関係もない、ということを、繰り返し自分自身に言い聞かせてください。理不尽な攻撃を受けた時、「これは事実ではない」「私の価値は、この人の言葉にはない」と、心の中で唱えるだけでも、ほんの少し心の平穏を取り戻せる瞬間があるかもしれません。
2.外側の嵐と、内側の静けさ
私たちは、置かれている環境、経済状況、他者からの評価といった「外側の世界」に、どうしても心を揺さぶられてしまいます。特に、仕事の不安定さや経済的な困難、そしてパワハラといった問題は、まさに「外側の嵐」であり、自分自身の力だけでは、すぐにどうすることもできない部分が多いかと存じます。
しかし、心を落ち着かせ保つための鍵は、この「外側の嵐」と、「内側の自分」との間に、意識的に距離を置くということです。嵐がどんなに吹き荒れていても、嵐の中心には、実は驚くほど穏やかな「目の部分」が存在すると言われます。私たち自身の心の中にも、外側の状況に左右されない、静かで穏やかな場所を見つけ、そこに意識的に留まる練習をすることが可能なのです。
これは、現実逃避とは異なります。現実の厳しさを知りつつも、その厳しさに「自分自身の心まで乗っ取られてしまわない」ための、心の防御であり、自己保全の技術です。
3.「今、ここにある自分」に意識を戻す静かな練習
心が過去の後悔(氷河期世代としてのキャリアの苦労など)や、未来の不安(仕事やお金、老後)でいっぱいになった時、あるいは職場での嫌な出来事が頭の中でぐるぐる回ってしまう時、最も効果的なのは、「今、ここにある自分」に意識を戻すことです。
- 呼吸に意識を向ける: 一番シンプルで、いつでもどこでもできる方法です。深く息を吸って…ゆっくり吐いて…。呼吸そのものに意識を集中する。これだけで、未来や過去に飛んでいた意識が、今、この瞬間に戻ってきます。
- 五感に意識を向ける: 今、見えているもの、聞こえている音、肌に触れているものの感覚、匂い、味…。何か一つに意識を 집중させてみる。例えば、温かい飲み物を一口飲むときの、その温度や味、喉を通る感覚だけに意識を 집중させてみる。
- 体の感覚に意識を向ける: 足が床についている感覚、椅子に座っている感覚、肩の力み…。体のどこか一点に意識を 집중させてみる。
これらの練習は、ほんの数十秒でも構いません。通勤中の電車の中で、休憩時間、あるいはパワハラを受けた直後でも、意識的に「今、ここにいる自分」に戻る時間を持つことで、心が必要以上に波立つことを防ぎ、静けさの感覚を取り戻すことができます。
4.心を守る「境界線」を引くこと
職場でのパワハラは、心を直接攻撃してくるものです。このような状況下で心を保つためには、意識的に「境界線」を引くことが非常に重要になります。
- 言葉を「真実」として受け取らない: パワハラを行う人の言葉は、相手の歪んだ感情や立場の悪用であり、あなたの真の価値や能力とは全く関係ありません。心の中で、「これはこの人の問題だ」「この言葉は私には関係ない」と、意識的に言葉を受け流す練習をします。心の中に、パワハラを行う人の言葉が入り込まないための壁を作るイメージです。
- 感情を「所有」させない: パワハラによって生まれる怒りや悲しみ、自己否定感は、非常に辛いものです。これらの感情は自然な反応ですが、その感情に飲み込まれてしまわないように、「ああ、自分は今、怒りを感じているな」「悲しいな」と、感情そのものを客観的に観察する視点を持とうと努めます。感情に自分自身を乗っ取らせない、ということです。
- 物理的・心理的な距離を取る努力: 可能であれば、パワハラを行う人から物理的に距離を取る時間を増やしたり、必要最低限のコミュニケーションに留めたりすることも有効です。また、相手の言動について考え込む時間を意識的に減らすなど、心理的な距離を取る工夫も大切です。
もちろん、これは非常に困難な実践であり、完全に心を傷つけられずにいることは難しいでしょう。しかし、意識的にこれらの境界線を引こうと努めることで、心のダメージを最小限に抑えることに繋がります。転職がもし可能であれば、環境を変えるために転職も一つの手段だと思います。
5.小さな「心の避難場所」を見つける
嵐の中にずっと立ち続けることはできません。心にも、雨宿りできる「避難場所」が必要です。それは、壮大な何かである必要はありません。あなたの心がほっと一息つける、ほんの小さな場所で構いません。
- 好きな音楽を聴く数分間:
- 温かい飲み物をゆっくり味わう時間:
- 窓の外の景色をただ眺める時間:
- 短時間でも自然の中を歩くこと:
- 静かに本を読む数ページ:
- お風呂にゆっくり浸かること:
このように、日常生活の中に、ほんの数分でも良いので、仕事やお金、パワハラから完全に意識を離し、ただ「自分自身が穏やかでいられる」ためだけの時間を作り出すこと。こうした小さな「心の避難場所」を持つことが、心を摩耗させないために非常に重要です。
6.繋がりの中で、一人ではないと感じる瞬間
このような苦しい状況では、孤立感が何よりも心を深く傷つけます。しかし、あなたの苦しみを理解し、寄り添ってくれる人は、たとえ少なくても、きっといるはずです。
信頼できる家族、友人、あるいは同じような経験を持つかもしれない同僚など、安心して自分の気持ちを話せる人に、思い切って心の内を打ち明けてみることも、心を落ち着かせる上で大きな助けとなります。ただ聞いてもらうだけで、心の重荷が少し軽くなることがあります。
もし身近に適切な人が見つからない場合は、匿名で相談できる電話相談窓口や、オンラインのコミュニティなども存在します。一人で抱え込まず、「助けを求める」という勇気も、心を保つためには必要な一歩です。あなたは一人ではない、という感覚を取り戻すことが、心の支えとなります。
7.自分自身への「優しさ」を忘れないで
50代、氷河期世代の苦労、不安定な仕事、経済的な不安、そしてパワハラ…。これほどまでに多くの困難を抱えながら、あなたは毎日を懸命に生きていらっしゃいます。それは、どれほど大変で、どれほど素晴らしいことか。
どうか、自分自身を責めないでください。「もっと早くこうしていれば…」「なぜ自分だけが…」と、過去を悔やんだり、自分を否定したりする必要は全くありません。あなたは、与えられた厳しい状況の中で、その時々にできる限りの選択をし、今もなお立ち向かっていらっしゃるのです。
心が乱れたり、落ち込んだりする自分を責めないでください。それは、あなたがそれだけ深く傷ついている、一生懸命に生きている、という証です。
どうか、自分自身に優しくあってください。疲れたら休み、辛いときは泣き、頑張れない日は無理をしない。自分自身の心と体の声に耳を傾け、自分を大切に扱うこと。自分自身への「優しさ」こそが、荒波を乗り越えるための最も強力な羅針盤となります。
8.未来への小さな光を見つめる練習(焦らず、ゆっくりと)
今の状況があまりに辛く、未来に希望が見出せないと感じるかもしれません。しかし、「大逆転」のような劇的な変化を焦る必要はありません。心を落ち着かせ保つためには、遠い未来の大きな目標ではなく、「ほんの少し先の、小さな良いこと」に目を向ける練習が有効です。
- 今日の仕事が終わった後、何をしようか?(好きなものを食べる、お風呂にゆっくり浸かるなど)
- 明日の朝、少しだけ早く起きて、静かな時間を持とうか?
- 今週末、どこか静かな場所に行ってみようか?
このように、手の届く範囲の「小さな楽しみ」や「穏やかな時間」を自分に与える計画を立て、それを楽しみに日々を過ごすこと。そして、その小さな良い時間を積み重ねていくこと。それが、今は見えなくても、その先の未来へと繋がる小さな光となっていきます。大きな変化は、こうした小さな一歩の積み重ねから生まれるものです。
9.専門家の力を借りることも、一つの勇気です
もし、あまりにも辛く、自分一人で心を保つのが難しいと感じる場合は、迷わず専門家の力を借りることを検討してください。心理カウンセラーや精神科医は、心の専門家です。あなたの話を丁寧に聞き、状況を整理し、心を落ち着かせるための具体的な方法や、場合によっては適切な治療を提案してくれます。
経済的な不安から躊躇されるかもしれませんが、公的な相談窓口や、比較的安価に利用できるカウンセリングサービスなども存在します。「専門家に頼る」ことは、決して弱いことではなく、むしろ、これ以上ない困難な状況に立ち向かうための、非常に大きな、そして賢明な「勇気ある選択」なのです。
私は去年、脳内出血騒動あたりにお医者さまの勧めで心療内科に通ってみました。
終わりに
50代、氷河期世代、仕事の不安定さ、経済的な困難、そしてパワハラ…。あなたが今、直面している状況は、言葉に尽くせないほど辛いことと想像します。
しかし、この嵐のような外側の世界にあっても、あなたの心の奥底には、決して侵されない、静かで穏やかな場所が存在します。そして、その場所を思い出し、そこに意識的に戻る練習をすること、そして、自分自身に優しく寄り添うこと。これが、この厳しい時代を生き抜くために、そしていつかまた心穏やかな日々を取り戻すために、私たちができる、そして、すべきことなのだと私は信じております。
この長い記事が、あなたの心の重荷を少しでも軽くし、静かな希望の光を見つけるための一助となれば、これ以上の喜びはございません。
あなたは、一人ではありません。そして、あなたの心は、どんな嵐にも耐えうる強さと、静けさの両方を秘めています。
どうか、ご自身を大切に。そして、一日、また一日と、心を保ちながら歩みを進めていかれることを、心から応援しております。私はとにかく嫌なことを考えないように一日を大事に生きていきたいです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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