おはようございます! 政治の世界は、常に私たちの生活に直結する重要な決断が下される場です。そんな中、最近、国民民主党の動きが世間の注目を集めています。彼らが「選択的夫婦別姓制度」の実現に向けた民法改正案を国会に提出するというのです。一見すると、多様性を尊重する動きのようですが、この決断が党の命運を左右する「落とし穴」となる可能性が浮上しています。
なぜなら、この問題は「左派」が推進し、「保守層」が家族の一体性を損なうとして強く嫌悪する、まさに政治的イデオロギーの対立軸だからです。国民民主党は昨年の衆院選で、自民党の「政治とカネ」問題に嫌気がさした保守層の支持を得て議席を4倍に躍進しました。しかし、今回の動きは、その大切な支持基盤である保守層の「国民民主党離れ」を加速させているとしか言いようがありません。
「保守層への配慮」は、まさかの「国民の意思置き去り」か?
国民民主党は、戸籍制度維持や筆頭者と子の姓を一致させるなど、保守層の懸念に配慮したと説明しています。玉木雄一郎代表も「保守層にも理解してもらえる内容になった」「リベラルと保守をできるだけ包含するような法案ができないか苦心した」と語っています。
しかし、これは本当に「配慮」と言えるのでしょうか?
そもそも、保守層は選択的夫婦別姓制度そのものを「敬遠」しているのです。 どれだけ細部に配慮を凝らしたところで、「別姓制度導入」という大前提が変わらない限り、保守層の懸念が払拭されることはありません。これは、例えるなら「辛いものが嫌いな人に、最高級の唐辛子を使って辛さ控えめにした料理だから食べてくれ」と言うようなものです。根本的な嗜好が違うのですから、理解は得られません。
国民民主党が衆院選公約に「選択的夫婦別姓制度を導入します」と明記していたのは事実です。しかし、その公約を掲げたことで躍進したのではなく、「政治とカネ」で腐敗した自民党への批判票、そして「自民党以外の選択肢」を求める保守層の「受け皿」として急浮上したのが実情ではないでしょうか。
新たな支持層を獲得した結果、「リベラルな公約の履行」と「保守層のつなぎ留め」という矛盾した課題を抱えることになったのは理解できます。しかし、その矛盾を解消するために、最も重要な国民の意思、特に党を躍進させた保守層の思いを置き去りにするような「配慮」は、もはや「国民の意思への背信」とすら言えるでしょう。
山尾志桜里氏擁立に見る「保守離れ」への決定打
さらに、国民民主党の「保守離れ」に拍車をかけたのが、参院選比例代表に山尾志桜里元衆院議員を擁立したことです。山尾氏は、過去に例がない「女系天皇」を容認する姿勢を示し、SNS上で批判の的となりました。これは国民民主党の見解とは異なる見解であり、党のイメージに大きな傷をつけました。
「女系天皇」の問題は、日本の伝統と皇室のあり方に深く関わる、保守層が最も重視するテーマの一つです。この問題で党のスタンスと異なる意見を持つ人物を公認し、さらに過去の不倫疑惑まで蒸し返されることで、国民民主党は自ら保守層を突き放しているとしか思えません。
もはや、「国民民主党」という名前が泣いているのではないでしょうか? 国民の多様な意見を包摂する「国民」という名を冠しながら、実際には特定のイデオロギーに傾倒し、党の躍進を支えた層の声を軽視しているように見えます。
国民民主党よ、「連合民主党」に党名を変えよ!
報道各社の世論調査でも政党支持率の下落が目につく今、この状況は非常に危険です。連合幹部が「自民から来た保守層が自民に戻ってしまった」と指摘するように、国民民主党が「保守離れ」を食い止められなければ、夏の参院選で躍進することは極めて困難になるでしょう。そして、玉木代表が選挙後に思い描く「政界再編」も、絵に描いた餅と化すことは間違いありません。
玉木代表は所属議員を「叱咤」し、保守層にも配慮した仕組みであることを伝えよと命じたそうですが、それは「国民の心を理解しろ」という「叱咤」であるべきです。
もし、国民民主党が本当に「国民の意思を置き去りにしてでも、特定のイデオロギーを優先する」のであれば、あるいは「連合の意向に沿って動く」のであれば、いっそのこと党名を**「連合民主党」**にでも変えるべきではないでしょうか? そうすれば、少なくとも国民は「この党は誰の、何の意思を代表しているのか」を明確に理解できるはずです。
政治は、国民の生活と未来を左右するものです。国民民主党には、自らの立ち位置と、誰のために政治をするのかを真剣に問い直し、国民の期待に応える責任があるはずです。このままでは、せっかく得た「国民の期待」を裏切り続けることになりかねません。
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