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家の壁を、おのでたたく男性。 慎重に穴を開けていくと、出てきたのは、生まれたばかりの子猫。 それも、1匹ではない。 2匹もいた。 猫がいたのは、鹿児島・志布志市の商店街。 最初の異変に気づいたのは、酒屋さんだった。 酒のこま屋「このあたりの壁の裏から声がしました。気のせいかと思ったが、鳴き声がしたので、隣の『和華』さんに相談して」 鳴き声が聞こえてきたのは、酒屋さんと隣の食堂の間にある壁の中だった。 なぜ、子猫が壁の中にいたのか。 親猫が天井裏で出産し、何らかの理由で、食堂側の壁と柱の間に子猫が落ちてしまったもよう。 食堂の従業員は、「『ネコの鳴き声が聞こえる』と相談を受けて、みんなで調べて、救出しようと思って出しました」と話した。 食堂の壁には、救出のために開けた大きな穴が残っていた。 救出劇から2週間。 子猫は、食堂の従業員の家に預けられた。 食堂の壁は穴だらけとなったが、商店街の人たちの優しさで、小さな命は救われた。
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